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ローストアマニの栄養成分と効果9選!オメガ3は大丈夫?

アマニオイルに続いて、ローストアマニの製品が人気になってきましたね。

その理由は、ローストアマニには栄養成分についてのメリットがあるためです。アマニオイルにも、ローストアマニにも、それぞれ栄養成分の特長とメリットがあります。

では、具体的にローストアマニにはどのような違いや特長があるのでしょうか?また、アマニ種子がローストされることで大切なオメガ3脂肪酸の成分は変化しないのでしょうか?

ローストアマニ製品の栄養成分とその健康効果について、ご紹介していきます!

ローストアマニの栄養成分

ローストアマニとは、亜麻の種子(フラックスシード:和名アマニ)を煎った製品です。亜麻の種子には非常に大切な栄養価がぎっしりと詰まっています。

生のアマニの種子は外皮がかたく、噛まない限り、食べても体内では吸収されずに外に出ていってしまいます。しかし、一旦軽くローストしたローストアマニだと、身体の消化器(胃や腸)で殻がパカッと割れて、亜麻仁の栄養成分をそのまま摂ることができるというメリットがあるのです!

栄養価の詰まった亜麻の種子(アマニ)

100 g 中に含まれる主な成分(USDA nutrition dataより)

カロリー 534 Kcal       RDA (27%)
オメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸) 22,813 mg   ー 
炭水化物 28.8 g  
タンパク質   18.3 g RDA (32.50%)
ビタミンB1 チアミン 1.64 mg RDA (137%)
ビタミンE 19.95 mg RDA (133%)
マンガン 2.48 mg RDA (108%)
マグネシウム  392 mg  RDA (98%)
1.12 mg RDA (124%)

など他にも、アマニにはビタミンB6カリウム亜鉛の良い量が含まれています。

また、イソラリシレシノールジグルコシド(SDG)などリグナン植物栄養素も含みます。

アマニを加熱、ローストしても大丈夫なの? 

 成分に主だった変化がないと報告されています!

オメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸)は熱に弱く、加熱料理には向かないと語られていますが、そうでもないことが分かってきています。

ある米国の調査研究では、パンを焼くことによるアマニに含まれるアルファリノレン酸の質、量の変化を調べました。

結果、アマニ25グラムを含んだマフィンを、350°F(177°C)で2時間焼いた後のアルファリノレン酸の変化を調べましたが、質、量ともに変化が見られませんでした。

また別の調査では、時間は不明ですが、660°F(349°C)の加熱テストも実施されていると記載されています。

(引用記事:World Healthiest Foods )

ただし、上記の調査では、アマニの状態では、アルファリノレン酸が食物繊維など化合物の一部として存在していて、これら化合物の中で守られた状態にあるアルファリノレン酸なので、熱による変質、酸化の影響を受けにくいのだろうとは推測がなされています。

一方、日本の奥山治美先生の著書の中にも、オメガ3脂肪酸を含む植物オイルは加熱調理に適度に使用しても問題ないと記されています。(著書:オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい!)

考えてみれば、オメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸)を主成分とするインカインチオイルや、カメリナオイルなど加熱調理でも使用OKなオイルも多くあるのですから、アマニに含まれるアルファリノレン酸だけが熱に弱いというのもまったくもって考えにくい訳です。

ですので、アマニ種子をローストした後も、オメガ3成分変化に問題はない、心配はないレベルなのだろうと個人的には判断をしています。

ローストアマニの健康効果9選

亜麻の種子のそのままの栄養価が安心してとれるローストアマニの健康メリットは非常に大きいものがあります!

【1】可溶性および不溶性の食物繊維

 アマニには、可溶性および、不溶性の食物繊維がミックスされて高いレベルで含まれています。

粘液質は水溶性で、栄養吸収を助けてくれます。

【2】髪とお肌のケアに

アマニのアルファリノレン酸に加えて、豊富なビタミンB群によって、ローストアマニは、お肌や髪の健康を守ります。

また、にきびや湿疹などの症状も改善することができると言われています。

【3】ダイエット効果

栄養学会誌に発表されたある研究によると、アマニとクルミが肥満を改善し、体重減少をサポートしてくれると公表されています。

健康に必要なアマニのオメガ3脂肪酸は炎症軽減にも役立ち、炎症を起こしたカラダでは肥満になる傾向が高いと言われています。

【4】コレステロール値の改善

栄養代謝のジャーナル誌によると、アマニを定期的にとることによって、コレステロール値を自然に下げられる効果が高いと発表されています。

【5】グルテンフリー

炎症性のあるグルテン含有物の代わりに、アマニを選択する人が多くなっています。

ローストアマニでは、グルテンの心配がいらないので、グルテン感受性の高い人にとっては嬉しい穀物です。

【6】酸化防止剤「リグナン」

ローストアマニには栄養成分がぎっしりと詰まっています。中でも抗酸化性の高いリグナンを多く含んでいます。

リグナンは、アンチエイジング、ホルモンバランスの改善に役立つ植物繊維ポリフェノールです。ポリフェノールは腸内でプロバイオティクスの成長も助けてくれます。

【7】消化器の健康

アマニ大さじ2杯に約5g(1日の必要摂取量の4分の1)の植物繊維が含まれています。

また、アルファリノレン酸は、消化器の粘膜の保護、およびインスリン抵抗性の健全化にも役立つと言われています。

【8】がん予防

臨床がんの研究誌で発表された内容では、アマニを食べることによって、乳がんのリスクが軽減できる可能性があると発表されています。

アルファリノレン酸だけでなく、リグナンを伴うアマニには、乳がんリスクを軽減できるホルモンバランスを整えるサポート力があり、また、栄養学会誌の別の研究では、アマニのリグナンは、子宮内膜および卵巣のがんリスクも減少させる可能性があることが発表されています。

【9】更年期症状

閉経後の女性にとっても、アマニに含まれるリグナンは嬉しい存在です。

リグナンには、エストロゲン特性があるので、ホルモン療法の代替品として使用されることもあるのだとか・・

アマの種子を買ってきて自分で炒れば良いの?

はい、ご家庭のフライパンで炒ることも簡単に出来ます。

ですが、残念ながら、『日本国内において、亜麻の種子を直接買うことが難しい!』です。

なぜなら、米国やカナダと違って、日本ではアマの種子に含まれる可能性のある「シアン化化合物」による輸入規制が厳しく、食用としての生の種子は、簡単に輸入できない現状があるからです。

そして日本国内でのアマニ生産量は極端に少なく、まず生の種子自体が流通されることは考えにくいと考えられます。

ローストまたはグラインド(すり潰された)亜麻の種子しか手に入らない状況ですが、それらは海外できちんとパッケージ化されたものであり、シアン化化合物の問題もクリアされた製品ですので、安心です。

ローストアマニおススメの食べ方

など、人気のレシピが続々と出てきていますね!

海外でも人気レシピとして、

などなど、多彩なレシピで賑わっています。まさに、何にでも使えるといった印象ですね!

ローストアマニの効果まとめ

アマニオイルも人気ですが、さらに食物繊維がぎっしり詰まったローストアマニ(ローストフラックスシード)この製品はほんとうにおススメかもわかりません。

酸化の心配もオイルほどは必要ありませんし。

ごまを使う感覚でローストアマニを取り入れた健康オメガ3ライフを充分に楽しんでいただきたいと思います!

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(By ゼウス23世)