神様の食材

日本の推奨は間違っている?!世界各国のオメガ3脂肪酸推奨摂取量とは?!

今やオメガ3必須脂肪酸摂取の必要性は言うまでもありません。糖尿病、心臓病やがん、アルツハイマー、不妊などほとんどの”現代病”起因に関連していると言われるこの食物油の摂取とオメガ6とのバランス問題。各国がさまざまな研究レポートを出しています。

まずは日本で推奨されているオメガ3必要量とは

厚生労働省第6次栄養所要量の中でもきちんと、オメガ6の摂取量を抑え、オメガ3を積極的に摂るように指導がとっくに始まっています。(平成11年より)

http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html

※2.n-6系多価不飽和脂肪酸とn-3系多価不飽和脂肪酸の比は、健康人では4:1程度を目安とする

と明記がなされています。さらに、

厚生労働省の発行する「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」ではn-3系脂肪酸の摂取目安量を2.0g以上摂取するようにすすめていますので、オメガ3を毎日2.0gづつ摂る必要があることを考えれば、オメガ6系脂肪酸はその4倍の8.0g/日程度に押さえましょう!ということになりますね!

では、これって世界各国の指標とも合致してるのでしょうか?疑問になったので調べてみました。

世界各国の指標調査

このサイトに良くまとまっていました。
http://www.mollersomega3.com/c-77-Recommended-omega-3-intake.aspx

要約すると、まだ国際的な標準値というのは定まっていないようで、各国、各機関が出している数字にもばらつきが若干あるようです。

各国機関によるオメガ3脂肪酸推奨は以下の通り

ISSFAL (国際脂肪酸および脂質学術研究機関)

☑ 循環器系の健康を維持するため、一日最低500mgのEPA/ DHAを摂取すること

UK SACN (英国 栄養科学アドバイザリー委員会)

☑ 一日450mg 相当のオメガ3成分を取り、週に一度はオイルをたっぷり含んだ魚を食べること

American Heart Association(米国心臓病学会)

☑ 少なくとも一週間に2回、オメガ3成分をたっぷり含んだ魚類を約230g摂取すること

☑ 特に心臓病患者は、最低1g/日のオメガ3脂肪酸を摂取すること

☑ 高コレステロール患者は1日あたり2~4gのオメガ3脂肪酸を摂取すること

FDA (米国連邦食物&医薬品行政)

☑ 日常食として、多くて3g/日までオメガ3脂肪酸を摂取すること

Norwegian Health Authorities (ノルウェー健康指導局)

☑ 成人は1~2gのオメガ3脂肪酸の摂取を行う事

オメガ6摂取バランスの問題は

■ http://www.nutri-facts.org/  

European Scientific Committee on Food (SCF) ヨーロッパ食物委員会の資料では、

一般男性は、一日6.4gのオメガ6に対し1.6gのオメガ3、トータル8gの必須脂肪酸
一般女性は、一日5gのオメガ6に対し、1gのオメガ3、トータル6gの必須脂肪酸

が必要としている。

■ https://chriskresser.com/

西洋における現代の食事では、オメガ3/オメガ6脂肪酸比率がきわめて高く、1:10から1:25にまで昇りつめている。
最適なオメガ3摂取量比率は、1:1から1:2.3程度に抑える必要がある。
ある人類学研究のリサーチによると、人類祖先がまだ狩猟採集民であった時代にはその比率は1:1程度であり、その時代には心臓疾患、がん、糖尿病など炎症性の病気は一切なかったとも付け加えられています。

まとめ

以上、さまざまな北米やヨーロッパの資料も調べてみる中では、やはり一般的な健康人として、一日の摂取カロリー全体の中でオメガ3、オメガ6比率の点でいえば、1~2%をオメガ3で、6~8%をオメガ6で獲るのがよいのだろうと考えられているようです。

ですが、摂取量については、結構ばらつきがあり、厚生労働省指導の、オメガ3脂肪酸の摂取目安量を2.0g以上/日というのは少し厳しめの指導なのではないかな、という印象が残る結果でした。

しかしながら、必須脂肪酸バランス改善の問題やそのオメガ3摂取量の強化についてはゆるぎなく全世界の課題になっていることは間違いありません。

私たちの世代はもちろん、生れてくる未来の子供たちのためにも現代病撲滅に向けた各国の研究に期待したいところですよね♪