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カイエンペッパーって何スパイス?レッド、チリペッパーとの違いとは?

「カイエンペッパー」というスパイスの名前をよく聞くようになりました。

また同じようなペッパーに、レッドペッパー・チリペッパーなどもあります。レッドペッパーやチリペッパーはなんとなく辛そうなイメージがありますが、カイエンペッパーって何?

カイエンペッパーはどのように使用するの? レシピに載ってあるけど、手元に無い時に代用できるスパイスがあるの?

など気になりませんか?

今回は、

などについて、ご紹介していきます。

辛味ぺッパーの特徴を理解して、うまく使いこなせるようになれば良いですね!

カイエンペッパーとは?

カイエンペッパーとは、赤唐辛子を乾燥させ粉末状にした「スパイス」のことを指します。

この辛いスパイスは、料理の味を濃くする訳ではなく、単に辛味のみをプラスしたい時に用いられます。別名で「チリペッパー」と呼ばれることもあり、こちらの名前の方が馴染みがあるという方も多いかも知れません。

カイエンペッパーは、赤道付近の熱帯地方では、カレーやソースなどのスパイスとしては欠かせない存在です。他の地域でも、食べ物の辛さを調節したい時に使用されますが、あまり入れすぎると他の調味料の味わいまでを薄くしてしまうため、使用料には注意する必要があります。

カイエンペッパーとレッドペッパーの違いとは…?

レッドペッパーとは、一言でいうと、カイエンペッパーにさらに辛味を足したもの。

赤唐辛子を乾燥させてつくられるカイエンペッパーにプラスして、焙煎した赤唐辛子をもブレンドして作ります。

焙煎とは、食材を加熱乾燥させることを意味します。加熱の際に生じる香ばしい香りが一層広がります。

なので、辛さだけでなく、香ばしさも楽しみたい方には特におすすめです。

また、レッドペッパーに含まれる赤唐辛子は、カイエンペッパーよりもやや粗めのものを使用している傾向にあります。

チリソース・ゆずこしょうなど…日本でもよく作られる調味料は、レッドペッパーの味わいをベースにしたものが多くあります。チリソースやゆずこしょうは、辛さがカイエンペッパーほど強くないことから、日本料理にも広く取り入れられています。

カイエンペッパーはチリペッパーと呼ばれることが多い!

カイエンペッパーは、別名「チリペッパー」とも呼ばれます。すなわち、カイエンペッパーとチリペッパーは同じものということになります。

もし、レシピにあったカイエンペッパーが近所のお店で見つからないときには、チリペッパーという表記の商品があれば、同じものだと覚えておくと便利です。

辛味を出すスパイスには、他にもこんなものが?!

カイエンペッパー、レッドペッパー以外にも、辛味を引き出すスパイスは意外にも多くあります。

カイエンペッパーとまったく同じように使えるもの、逆に含まれる成分などで注意が必要なものがあります。

では、それぞれのスパイスに含まれる食材や特徴について学んでいきましょう。

【1】チリパウダー

チリペッパーと同じように思うチリパウダー。

赤唐辛子(チリペッパー)に、さらにクミン・オレガノといったハーブや、ガーリック・パプリカ・食塩などをブレンドした、いわゆる「洋風唐辛子」のようなスパイス商品になります。

どんな成分が使われているのか、作っているメーカーによって異なります。

チリパウダーは、スペイン料理に多く使われ、具体的には、チリコンカーン・ジャンバラヤ・メキシカンチキンなどに使用されます。

ケチャップに、少量のチリパウダーを加え混ぜ合わせることによって、チリソースのような味わいが楽しめます♪

【2】鷹の爪

鷹の爪は唐辛子の品種の中の1つで、日本では昔より幅広く親しまれているスパイス。唐辛子には実はたくさんの種類があり、鷹の爪は単なる1つの種類です。

鷹の爪は、炒めもの、スパゲッティなどのソース、煮物や漬物の辛みつけなどなど、大活躍のスパイスです。

鷹の爪はワタや種子がさらに辛味成分が強いのが特徴。辛いモノがとにかく好きな方は、ワタや種子も一緒に調理に使用しましょう。

鷹の爪は、そのままではなく、調理バサミなどで輪切りにしておくと使い勝手がよくなります。

【3】七味唐辛子

七味唐辛子は唐辛子をメインにして、7種類のスパイスを調合した製品です。

どのスパイスを混ぜてつくるかはメーカーによって、さまざまですが、山椒・ケシの実・青海苔・陳皮・生姜・胡麻など約10種類の中から7種類を調合しています。辛み成分が強い唐辛子以外の成分も含まれているため、辛みは少し弱まっています。

【4】一味唐辛子

一味唐辛子は、乾燥させた唐辛子を粉末にしたスパイスになります。つまり、カイエンペッパー・チリペッパーと同じ状態のスパイスと言えます。

乾燥させた唐辛子を使っている点では、鷹の爪とも同じです。辛味の強さについては、七味唐辛子と異なって、唐辛子のみで構成されているので、辛味が強いのが特徴です。

カイエンペッパーの代用スパイスはズバリ何?

辛みスパイスをいろいろ紹介してきましたが、カイエンペッパー(チリペッパー)は、赤唐辛子のみを使っているスパイスならば代用が可能です。

具体的には、鷹の爪、一味唐辛子。これらは、形状、呼び名の違いのみで中身は一緒ということになります。

レッドペッパーも唐辛子を使用している点では共通ですが、説明したとおり、焙煎した唐辛子もプラスされているので、辛さと香ばしさが強くなった商品になります。

カイエンペッパーの代用に適さない香辛料は?

チリパウダーは、何種類かのハーブ・ガーリックなどが加えられ、洋風味に作られています。

カイエンペッパーの代用には適さない種類になります。

同様に、七味唐辛子も、唐辛子以外の成分を含んでいるので、そのまま代用できるとは言えないスパイスです。

若干風味が変わることを前提に代用使用しましょう。

カイエンペッパーとは?まとめ

(ポイント)

  • カイエンペッパーは、チリペッパーの別名。全く同じスパイスです
  • レッドペッパーは乾燥唐辛子にくわえ、焙煎された唐辛子もブレンドしてつくっている
  • 唐辛子のみで作られている、鷹の爪、一味唐辛子は、カイエンペッパーの代用としても考えられる

以上が、ペッパースパイスのまとめになります。

辛味付けのためのスパイスはスパイスですが、中身をよく理解して、使い分けをしていきたいものですね!

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(By ディオニソス)