はちみつを妊婦が食べる影響？授乳中も注意すべきですか？

甘くて美味しいはちみつですが、実は１歳未満の乳児にあげてはいけません。

その理由は、はちみつには「ボツリヌス菌」が含まれている可能性があるからです。

このポツリヌス菌が乳児の体内に入ってしまうと、乳児ボツリヌス症と呼ばれる神経麻痺などの症状が現れます。

ひどい場合には死に至ることもあり、大変危険です。

乳児ボツリヌス症についてはこちらを参照してください。
▶　赤ちゃんにはちみつ!? 乳児ボツリヌス症の怖さとその最新動向

• でも、こんなボツリヌス症のことなどを聞くと、お腹の赤ちゃんにも心配になります
• 妊婦さんにとって、はちみつを食べても大丈夫なの？その理由とは？

について今回はご紹介していきます。

妊娠中の妊婦さんは「ボツリヌス症」の心配はないのか？

胃腸が発達していない乳児は、はちみつに混入する可能性のある「ボツリヌス菌」の影響を受けてしまいます。

品質、産地、蜜花の種類を問わず、生の「純粋はちみつ」は絶対に乳児に与えないようにしてくださいと、厚生労働省も注意を呼びかけています。

では大人だと大丈夫なのでしょうか？

はい、大人はこのボツリヌス菌への抵抗力が備わっているため、基本的に心配はありません。

妊婦さんにとって大丈夫なの？についても、はちみつを食べてもお腹の赤ちゃんにポツリヌス菌の影響がでることはありません。

ポツリヌス菌は大人のカラダの抵抗力の前では死滅または消化され、はちみつの栄養素だけが、お腹の赤ちゃんには届きます。

ただ、消化器官の病気を患っている場合は、カラダの免疫力、抵抗力が落ちている可能性もあるので摂取しないほうが良いです。

もちろん、はちみつに対するアレルギーを持つ方も摂取はやめるべきです。

妊婦さんの「はちみつ」摂取に対する注意点！

妊娠の有無に関わらず、大人はポツリヌス菌の心配をする必要はありません。ですが、はちみつの過剰摂取には注意する必要があります。

はちみつは砂糖よりカロリーが低いとはいえ糖分です。

体調や体重のことを考えると、適量にしておくのがベストです。

はちみつの適量とは、一般的には1日にティースプーン４杯程度、約２５ｇです。

妊娠中は甘いものを食べたくなることもありますが、妊娠糖尿病や糖分の摂りすぎになってはいけないので、適度に摂取するようにしてください。

はちみつと農薬ついて

はちみつは自然の草花から採取されるもの。

そのため草花に農薬がかかっていたとしたら危険では…と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもそれも安心してください。

蜂は農薬がかかった草花には見向きもしません。

万一農薬がかかった草花から蜜を採取したとしても、そのまま巣に戻ることはありません。

はちみつのカロリーについて、なぜ２５ｇまでＯＫなのか？

WHO（世界保健機関）が、糖類摂取量に関する新しい指針を発表しました。

これによると、糖類の摂取量は一日のエネルギー摂取量の5％未満に制限することが奨められています。
また、この指針に従うと、一般体形の大人が一日に摂取する量は約25gになります。

ですので、はちみつは砂糖よりもカロリーが低いので、25g程度であれば摂取しても何の問題もありません。

しかも、はちみつには妊娠中に欠乏しやすい鉄分も含まれているので、砂糖の代用品として使うのも問題ありません。

はちみつのカロリーは100gあたり約295kcalなのですが、もちろん摂りすぎは良くありません。

自分の健康、お腹の赤ちゃんの健康を考えるのなら、この適正量を守りましょう。

授乳中のはちみつは問題ないの？

では授乳中はどうかというと、これも問題ありません。

むしろ、はちみつには疲労回復の効果や風邪の予防効果があるので体にいいとも言えます。

江戸時代から風邪をひいた時に民間療法としてはちみつ漬け大根があったので、薬を飲むことができない妊婦さん、授乳中のママさんにはぴったりかもしれませんね。

喉の炎症や咳止めにも効果があります。

また、はちみつ漬け生姜は、「つわり」を和らげてくれるとも言われています。

生姜を蜂蜜に漬けてお湯で割って飲むだけで、すっきりしてつわりも楽になるのだとか。。体も温まって良いかもですね。

はちみつを加熱すると？

妊婦さんにとって「はちみつ」は便利な食材かもしれません。

デザートはもちろん料理にも使えますし、手軽に摂取できるのもポイントです。

どうしてもポツリヌス菌が気になるという方は加熱して使ってもいいのですが、加熱するとはちみつに含まれる栄養素が逆に壊れてしまうので、栄養効果を考えると、できるだけ生のまま食べるのが良いでしょう。

妊婦さんにとってのはちみつまとめ

妊娠中もはちみつは食べてOK。

むしろ体にいいですし、つわりの改善にも有効です。

でもどんなに体によくても過剰摂取してはいけません。

食べ過ぎには気をつけつつ、はちみつを妊婦生活に取り入れてみてください。

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(By  ディオニソス)