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ムール貝の突出した栄養素、高い健康効果とは?覚えたい処理の仕方!

 2017/10/31 スーパー食材
この記事は約 7 分で読めます。

ワイン蒸しやパエリア、ペスカトーレなどのイタリアやスペインなどの料理で良く食べられるムール貝。最近の地中海フードのブームもあって、今とっても人気のある貝の一つです!

そんなムール貝ですが、意外にも栄養価が高いことはご存知でしょうか?美味しい上に栄養価も高いとなると、これはもう食べない理由はないですよね!

今回はムール貝の栄養や効果、そして下処理の方法についてご紹介いていきます。

ムール貝とは?

ムール貝はイガイ目イガイ科の二枚貝のひとつで、和名ではムラサキイガイ”とも呼ばれるものです。英語では「Mussel」と表現されます。

ムール貝の旬は、一般的には7月〜12月だとされています。

Musselとは、小さなネズミという意味なのだとか。見た目がネズミに似ていたことからそう呼ばれ、次第にフランス語にて「ムール」と表現されるようになりました。

ムール貝はそのイメージ通り、地中海原産の貝。ヨーロッパでたいへん良く食されています。身が柔らかく、クリーミーな味わいが特徴。ほぼ殻ごと調理されます。

ムール貝はとても繁殖力の高い貝で、汚染された海でもよく繁殖するのだそうです。

ですので、注意したいのは、ムール貝には汚染物質が蓄積されている可能性があること。これによって、中毒症状が引き起こされる場合もあります。

近場の海でムール貝を見つたとしても、決して食べずに、綺麗な海やしっかりと管理された場所で育てられたムール貝を購入するよう気をつけて下さい。

また、貝は大きい方が良いと思われがちですが、ムール貝の場合は小ぶりの方が美味しいと言われています。購入の際は、小ぶりのものを選ぶようにしましょう!

ムール貝の栄養素表(調理後)

栄養価- 調理済 (100g当たり)   RDA
エネルギー 172 Kcal 9%
コレステロール 56.0 mg 19%
炭水化物 7.4g 2%
食物繊維 0.0 g 0%
タンパク質 23.8 g 48%
脂質 4.5 g 7%
  ビタミンA 304 IU 6%
  ビタミンC 13.6 mg 23%
  ビタミンD
  ビタミンE(αトコフェノール)
  ビタミンK
  ビタミンB1(チアミン) 0.3 mg 20%
  ビタミンB2(リボフラビン) 0.4 mg 25%
  ビタミンB3(ナイアシン) 3.0 mg 15%
  ビタミンB5(パントテン酸) 0.9 mg 9%
  ビタミンB6(ピリドキシン) 0.1 mg 5%
  ビタミンB12  24.0 μg 400%
  葉酸 76 µg 19%
  コリン  
  カルシウム 33 mg 3%
  鉄分 6.7 mg 37%
  マグネシウム 37 mg 9%
  リン 285 mg 28%
  カリウム 268 mg 8%
  マンガン 6.8 mg 340%
  ナトリウム 369 mg 15%
  亜鉛 2.7 mg 18%
  0.1 mg 7%
  セレン 89.6 µg 128%

引用元:http://nutritiondata.self.com/facts/finfish-and-shellfish-products/4187/2

ムール貝に含まれる栄養素の特徴

ムール貝には、三大栄養素と呼ばれる「たんぱく質」、「脂質」、「炭水化物」がバランス良く含まれているうえ、ビタミンやミネラルなどの大切な栄養素も実に豊富に含まれています。加えて、必須アミノ酸を含むアミノ酸も含まれています。

【1】ビタミンB2

ムール貝に多く含まれるビタミン類。中でも「ビタミンB2(リボフラビン)」がたくさん含まれています。ビタミンB2は脂質・糖質・たんぱく質をエネルギーへと変換する「補酵素」として働くため、ダイエットに効果的な栄養素と言われています。また、粘膜を保護する働きから、肌荒れや口内炎の改善にも効果があります。

【2】ビタミンB12

あまり注目されにくい栄養素ですが、ムール貝にはこのビタミンB12がとても豊富に含まれています。調理後100gのムール貝で、24.0 μg、実に一日の必要摂取量の4倍にも上ります。

ビタミンB12 は、葉酸とともに赤血球形成に関係のある栄養素で、貧血を防ぐ働きがあるほか、神経を正常に機能させる働きも期待されます。

【3】鉄分

ムール貝と言えば、鉄分というイメージがある方も多いのではないでしょうか?

貝類に比較的多く含まれる鉄分ですが、このムール貝にもたくさん含まれています。

鉄分は赤血球の形成に必要なヘモグロビンの成分となる栄養素で、貧血予防に効果があります。100gの摂取で一日の必要量の37%を摂ることができます。

【4】亜鉛

亜鉛はバランスのとれた食事を取っている限りは不足することはない栄養素ですが、お肉や魚介類に多く含まれる栄養素のため、ベジタリアンやビーガンの方は不足しがちになります。また、アルコール分解に必要な栄養素であるため、お酒をたくさん飲む方も不足しがちになってしまいます。

【5】マンガン

ビタミンB12同様、普段あまり耳にしないことも多いのですが、マンガンは骨の形成を促進させる働きがあるため、骨粗しょう症予防には効果が期待できます。

また、マンガンは「愛情ミネラル」とも呼ばれており、不足すると愛情不足となるようですよ。そして、なんとムール貝では100gの摂取でマンガン6.8 mg、一日の必要量の3.4倍ものマンガンを摂ることができます。

ムール貝で愛情ミネラルをたっぷりと補給しましょう!

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ムール貝の効果、効能とは?

(1)貧血予防効果

ムール貝にはビタミンB12、鉄分、葉酸といった、貧血予防や防止に効果がある栄養素が多く含まれています。貧血予防と聞くと鉄分に注目が行きがちですが、赤血球合成を助けてくれるビタミンB12や葉酸も大切です。これらが一度に摂取できるムール貝は、貧血予防対策に抜群の食材と言えます。

貧血の状態では、私たちのカラダは、体の隅々まで酸素が行き届かない、代謝が悪くなる、結果、疲れやすい、免疫力の低下、肌荒れが起きる、などなど様々な悪い影響が考えられます。貧血に悩まされがちな女性には特に、ムール貝をたくさんとっていただくことがおススメされます!

(2)美肌効果

皮膚や粘膜を健康に保つ働きが見込まれるビタミンB2が豊富に含まれているので、つややかなお肌の維持には欠かせない栄養素と言えます。

ビタミンB2はお肌だけでなく、髪の毛や爪を美しく育てる働きもあります。

加えて、豊富な鉄分にはコラーゲン生成を促してくれる働きもあるため、ハリあるお肌に導いてくれるはず!

(3)気分を上向きにする効果

ムール貝に含まれる亜鉛、ヨウ素、セレンという栄養素には、私たちの感情を安定させる働きがあるとされています。これらの栄養分が不足している場合、自律神経が乱れて、感情が不安定になってしまいます。

さらに、ムール貝に驚異的に含まれているビタミンB12には脳細胞や脳神経の再生・修復する働きもあるため、パニック障害や自律神経失調症など、ストレスなどが原因となる症状にも効果があるとされています。

ストレスを感じやすい方はぜひ、おいしいムール貝を使った料理で気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?

ムール貝の処理方法

ムール貝は殻がついたまま調理するのがほとんどの食材。なので、綺麗に下処理するのがとっても大切です

下処理と言っても、ムール貝は岩場に生息していて、砂が入りづらく、一般的な砂浜で取れる貝と違って砂抜きが必要ないので、その点は楽チンなのです。

ご家庭で調理する時には、以下の処理方法を参考にしてみてください!

<ムール貝を下処理する方法>

  1. ボウルに塩と水を入れ、塩水を作り、その中にムール貝を浸します。水面に浮かんできたものや、口が開いて閉じないものはすでに死んでしまっているため取り除きます
  2. たわしでゴシゴシ、ムール貝の表面をこすって綺麗にします
  3. 貝からはみ出ている足糸を手や包丁などでキレイに取り除きます。

ちなみにムール貝の足糸とは、貝が岩などにくっついて波に流されないようにするための足のようなもの。食感は良くないので、下処理のときに取り除かれることが一般的です。

ムール貝の栄養、健康効果まとめ

ムール貝と言えば、外食でしかお目見えしない方も多いでしょう。

しかし、下処理さえしっかりできれば、ご自宅でワイン蒸しやブイヤベースなど、煮込むだけで簡単に作れるうえに、おしゃれ料理としてホームパーティーなどでも大活躍しますよ。

栄養素がとても優れたムール貝料理を、ぜひご家庭でも楽しんでみてはいかがでしょうか?

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(By ディオニソス)

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ディオニソス

ディオニソス

酒と酒宴の神バッカスの生まれ変わり。
ギリシャ神話の名前ディオニソスを名乗る。
酒(赤ワイン)とオンナが大好きなロックな神様(笑)
カワイイ子を見つけると、細い目がギョロっと見開く!
最近、健康の為に赤ワインの代わりにオリーブオイルの研究を飲み始めたらしい。
【一押し食材(押し食)】
オリーブオイル・はちみつ・スイーツ

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