目次
はじめに
日本の食卓に欠かせない漬物の主役、らっきょう。
小さくて個性的な形、シャキシャキとした食感が特徴的ならっきょうは、実は種類も豊富で奥深い魅力がたくさん詰まっています。
今回は、沖縄の島らっきょうから、全国で親しまれている品種まで様々な種類をご紹介いたします。
らっきょうとは?基本情報とその歴史
らっきょうは、ユリ科ネギ属に属する野菜で、ネギやニラ、ニンニクの仲間です。
主に食べられているのは、根元の白い部分である「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる根の部分です。
らっきょうの歴史
らっきょうの歴史は古く、中国では紀元前から栽培されていました。
日本には9世紀頃(平安時代)に伝わったとされ、当初は薬用として利用されていました。
江戸時代になると、食用としても広く使われるようになりました。
鳥取県での本格的な栽培は大正時代に始まり、砂丘地での栽培に適していることが分かりました。
現在では、鳥取砂丘らっきょうとして有名になっています。
らっきょうの栄養価と健康効果
らっきょうの主な栄養素と効果をみてみましょう。
食物繊維:100gあたり約21gと非常に豊富
- 腸内環境を整える
- 血糖値の上昇を緩やかにする
- 便通を改善する
カリウム:100gあたり約230mg
- むくみ対策
- 高血圧予防
ビタミンC
- 美肌効果
- 抗酸化作用による老化防止
硫化アリル(アリシン)
- 血行促進
- 疲労回復
らっきょうの種類を紹介!島らっきょうをはじめとする品種別の特徴
らっきょうには様々な種類があり、それぞれ特徴があります。
らくだ系
- 日本各地で栽培される在来種
- 大きな品種で、しっかりとした歯応え
- 鳥取県での栽培が盛ん
八房(やつぶさ)
- 中型種
- シャキッとした歯切れが特徴
- 漬物によく使用される
玉らっきょう
- 台湾からの輸入が多い小型種
- 繊維が細かく、シャキシャキとした食感
島らっきょう
- 沖縄県で収穫される品種
- 小ぶりで細長い形状
- 強い香りと辛味が特徴
- 生で食べることが多く、かつお節やしょうゆをかけて食べる
エシャレット
- 若採りのらっきょう
- 根と葉がついた状態で出回る
- クセが弱く、生でも食べやすい
これらの品種の中でも、特に島らっきょうは沖縄県独自の品種として知られています。
本土のらっきょうと比べて小型で香味が強く、天ぷらや甘酢漬け、塩漬けなど様々な調理法で楽しまれています。
まとめ
らっきょうには様々な種類があり、魅力あふれる食材なことが分かりましたね。
古くから親しまれてきたらっきょうは、栄養価が高く、健康効果も期待できる優れた食材です。
それぞれの特徴を活かした料理や漬物を試してみるのも面白いかもしれません。
ぜひ、あなたのお気に入りのらっきょうを見つけてみてくださいね!