水には硬水、軟水の2種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
どのように使い分ければいいのでしょうか?
今回は硬水と軟水の違い、選び方のポイントをご紹介します。
はじめに
日本の水は、一般的に軟水が多いです。
水道水やミネラルウォーターの多くが軟水であり、ヨーロッパや北米に比べて硬水が少ない傾向にあります。
日本人にとってなじみのある水は軟水ですが、硬水のミネラルウォーターはスーパーなどで簡単に手に入ります。
より体に合う水、料理や飲み物が美味しくなる水をそのつど使い分けるのも楽しいです。
軟水と硬水の成分の違い|ミネラル含有量が健康に与える影響
硬水と軟水の違いは水に溶けているカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の量で、これを「硬度」と呼びます。
一般的には硬度120mg/L未満を軟水、120mg/L以上を硬水と区別します。
硬水はミネラル分が豊富で、硬度が高いほど口当たりが重く、苦味を感じることがあります。
一方、軟水はミネラル分が少なく、口当たりがまろやかで、クセがないのが特徴です。
ミネラルは、健康維持に不可欠な栄養素であり、身体のさまざまな生理機能をサポートします。
骨や歯を構成するカルシウム、エネルギー代謝を促進するマグネシウム、体液のバランスを調整するナトリウムやカリウム、酸素運搬に重要な鉄など、それぞれのミネラルが重要な働きを担っています。
軟水と硬水、体に与える影響の違い
軟水と硬水は、それぞれ体に与える影響に違いがあります。
軟水は、肌や胃腸に優しく、赤ちゃんや高齢者にも適しています。
硬水は、ミネラルが豊富で便秘解消や動脈硬化予防に効果があると言われていますが、胃腸に負担がかかりやすい場合もあります。
料理や飲み物に適した水の選び方|軟水・硬水を使い分けるコツ
硬水、軟水にはそれぞれ適した使用法があります。
軟水は日本料理の出汁取り、煮物、煮魚など、素材の味を最大限に引き出したいときに最適です。
お米を軟水で炊くと、ふっくらとした粘り気のあるごはんになります。
硬水は西洋料理の煮込み料理、シチューやカレーなど、肉のアクを消したり、旨味を引き出したいときに向いています。
パスタを硬水で茹でるとコシが出て、美味しく仕上がります。
飲水として飲むときは水分補給したいときは軟水、ミネラル補給のときは硬水を選ぶといいです。
まとめ
スーパーに行くとさまざまなミネラルウォーターがあります。
何を選べばいいのか迷うときもありますよね。
軟水、硬水の違いを知っておくと、どの水が自分に合うか分かります。
どんな料理に使うのかや体への影響を考えて水を選ぶと、水の特徴を活かすことができます。
今後、水を選ぶとき、ぜひ参考にしてみてください。