はじめに
牛乳を飲むと、お腹の調子が悪くなってしまう人がいます。
これは、牛乳に含まれる乳糖という成分が原因なんです。
これは、動物由来の乳製品に含まれる天然の糖分なので、ヨーグルトやチーズにも含まれています。
こういった方々のために開発されたのが、「ラクトフリー商品」です。
この記事では、ラクトフリーとは何なのか、乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)の人が知っておきたい基礎知識や商品の選び方についてご紹介していきます。
ラクトフリーとは?
「ラクトフリー」とは、乳糖(ラクトース)を含まない食品を指します。
乳糖不耐症の方でも、牛乳や乳製品を食べることができるように開発されました。
本来、乳糖は体のエネルギーとなってくれる成分ですが、乳糖不耐症の方は乳糖を上手く消化できません。
この症状は、アジア系の方に多くみられるようです。
ラクトフリーの食品例
- ラクトフリー牛乳(乳糖を酵素で分解済み)
- ラクトフリーヨーグルト
- ラクトフリーのチーズやアイスクリーム
- 植物性ミルク(アーモンドミルク、豆乳など)
乳糖不耐症とは?乳糖不耐症の人がラクトフリーを選ぶメリット
乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)とは、乳糖を分解する酵素が少ない、又は弱いため、牛乳・乳製品を食べると、以下のような症状が出てしまいます。
- お腹の張り
- 下痢
- 腹痛
- ガスの発生
ラクトフリー食品なら、こういった症状を出すことなく牛乳・乳製品の栄養を摂ることができ、何より食べる事のストレスが減らせます。
味や風味もどんどん改善されており、違和感を感じることも少なくなりました。
ラクトフリー商品を選ぶときのポイントと注意点
ラクトフリー食品にも種類があります。
選ぶときは、パッケージ表示をよく確認することが大切です。
ラクトフリーと低ラクトースの違い
- ラクトフリー(Lactose Free):乳糖が完全に除去されている
- 低ラクトース(Low Lactose):乳糖が少量含まれている可能性がある
症状が重い人や完全に乳糖を避けたい人は「ラクトフリー」を選びましょう。
ヴィーガン製品との違い
- ヴィーガン製品はそもそも動物性原料を使用していません。
- ラクトフリー製品は動物性の乳製品を原料にしたものです。
- 植物性のミルク(アーモンドミルク・オーツミルクなど)は、ヴィーガンの方・乳糖不耐症の方の双方に適しています。
成分表示をチェック
商品によっては「ラクトースゼロ」や「乳糖不使用」といった表示がありますが、裏面の成分表も念のためチェックしましょう。
「乳糖」「ラクトース」の記載がないか確認するのがおすすめです。
まとめ
乳糖不耐症は年齢を重ねると発症してくる方もいらっしゃいます。
もし、気になり出したのなら、ラクトフリー牛乳などから試してみてはいかがでしょうか。