はじめに
普段の料理にちょっとした工夫を加えるだけで、味わいがぐっと深まることがあります。
そのひとつが「ドライトマト出汁」。
乾燥させたトマトから引き出される豊かなうま味と、ほのかな酸味は、和洋問わずさまざまな料理にぴったり。
今回は、ドライトマト出汁の特徴と基本的な取り方、風味を最大限に引き出すコツをわかりやすく解説いたします。
ドライトマト出汁の風味の特徴|酸味とうま味の絶妙なバランス
ドライトマトの魅力は、なんといっても凝縮されたうま味成分。
乾燥させることで水分が抜け、グルタミン酸やアスパラギン酸といったうま味成分がギュッと濃縮されます。
また、甘みも感じられるため、料理に深みとコクをプラスします。
味は「甘めのかつおだし」に似ているとも言われ、砂糖やみりんを使わなくても自然な甘さが出せるのが嬉しいポイントです。
こんな料理と相性抜群
- パスタやリゾットなどの洋風料理
- スープや煮物の隠し味
- 炊き込みご飯や和風スープのアレンジにも
コクが出るのに、後味はさっぱりしているのが、ドライトマト出汁の大きな魅力です。
基本の出汁の取り方|水出し・煮出しの2つの方法
ドライトマト出汁の取り方は主に以下の2つです。
水出し法
ドライトマトをぬるま湯や水に浸してじっくりうま味を抽出します。
30分から一晩浸けることで甘みや酸味がしっかりと引き出せます。
時間がある時におすすめです。
煮出し法
水にドライトマトを入れて火にかけ、弱火で10〜30分煮る方法。
短時間でしっかりうま味が出るので、急ぎの時に便利です。
煮る際はアクを取りながら、焦げ付かせないよう注意しましょう。
失敗しないコツとポイント|風味を最大限に引き出すには?
ドライトマト出汁を美味しく作るためのポイントは以下の通りです。
- 質の良いドライトマトを選ぶ。添加物が少なく、無塩タイプのものがおすすめ。
- ドライトマトは細かく刻むか、戻してから使うとうま味がより出やすい。戻し汁も出汁として活用しましょう。
- 煮出す場合は強火にせず、弱火でじっくり煮ることで酸味がまろやかになり、うま味が引き立ちます。
- 出汁を取った後のドライトマトも具材として活用できるので無駄がありません。
- 他の出汁(昆布や鰹節)と組み合わせると、さらに複雑で深い味わいになります。
まとめ
ドライトマト出汁は、酸味と甘み、うま味がバランスよく調和した新しいタイプの出汁です。
水出しと煮出しの2通りの方法で手軽に作れ、料理の味に豊かな深みを加えます。
ポイントを押さえて作れば、失敗なく美味しい出汁が取れるので、ぜひ日々の料理に取り入れてみてください。
自然な甘みがあるため、調味料の使用量も減らせるのが嬉しいですね。