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ひまし油の種類と使い分け|内服?お肌?育毛?キャスターオイル種類と注意点!

 2018/07/20 長寿の油
この記事は約 8 分で読めます。

日本でもさらに注目が高まってきた「ひまし油」

使い方は非常に多岐に及び、腰痛やリウマチ、便秘改善をはじめ、頭皮ケア、育毛、シミ、ニキビ跡、妊娠線、デトックス、ヒーリングなどなど・・

それぞれに目に見える効果があるというのですから驚き。まさに美と健康への万能オイルです!

そんな「ひまし油」人気にともなって、従来の薬局商品だけでなく、いろいろなキャスターオイル製品が売られはじめました。

ネットでも薬局で売られている下剤用ひまし油が毛髪にも効くの?毛髪用には未精製オイルが良い?など、いろいろな意見もみられるようになりました。

そこで、今世界で売られているひまし油(キャスターオイル又はカスター油)を今一度整理してみることにしました。

  • 実は市場で売られているひまし油は3種類
  • すべての種類を下剤用として内服しても大丈夫なのか?
  • 薬局のものを頭に塗って育毛効果があるのだろうか?
  • 頭髪やお肌?または下剤?いろいろある”ひまし油”を上手に使い分けよう

などなど、今一度知っておきたい製法や原料によるひまし油の種類や使い分けについて、個人見解を含めてご紹介していきたいと思います。

そもそもヒマシ油とは?

(1) ヒマシ油とは?

ヒマシ油とは、トウダイグサ科のトウゴマの種子を絞って作られる植物オイルの一つ、英名は“Castor oil (キャスターオイル、カスターオイル)”と言います。

高い粘性と、水分を引き付ける性質が特徴です。

(2) ひまし油は別名“キリストの御手”とも呼ばれる

ヒマシ油は、様々な薬効があるので、別名“キリストの御手”とも呼ばれるほどです。欧米では古くから愛用されてきています。

また、髪やお肌へも高い美容成分をもつので、クレオパトラが非常に愛したとも言われています。

(3) 日本におけるひまし油使用の歴史

ひまし油の原料となるトウゴマは日本に、9世紀ころに中国を経由して伝わってきたと言われています。 粘性が非常に高いので、太平洋戦争中には軍飛行機の潤滑油として利用されていました。 ひまし油が広く薬局でも売られるようになったのは比較的新しい時代、日本薬局方に収録されて以来、広く下剤や便秘薬として売られるようになりました。

他業務用としては、印刷用インク、ペイントの原料、機械の減摩剤、そして化粧品や石鹸、そして口紅のグロス用途など、幅広い分野での「原料オイル」として使用されてきました。

(4) 美容向け植物オイルとしてのひまし油

お肌や髪に直接使ってその効果が世界的に認知されるようになったのは、エドガーケーシー療法によるものとも言われています。日本をはじめ世界的にブームになってきたのは近年の天然植物オイル、植物キャリアオイルの人気にともなってのことです。

 参考記事 
▶ キャリアオイルとは?アロママッサージオイルとの違いや役割、使い方!

「ひまし油」は製法によって3つの種類に分かれる

今、市場にて売られているひまし油(キャスターオイル)を種類分けしてみた!

大きくは以下の3つのタイプが売られていて、その製品の製造方法や裏面の注意書きの内服用、外部塗布用などにより、以下のような特徴が見えてきます。

 

名称

用途(裏面表記)

製法

精製、加香ひまし油 

内服薬

工業的に精製

無色・透明

未精製ひまし油 

外部塗布、ボディ(肌・髪)、マッサージ用

未精製

薄黄色

ブラックキャスターオイル

外部塗布、ボディ(肌・髪)、マッサージ用

ジャマイカ伝統製法

濃褐色

さらに細かく見ていきましょう!

① 精製・加香ひまし油

用途としては、内服用(主に下剤)として売られているものです。

いわゆる日本の薬局で従来から売られてきたのがこのタイプで、製品名を見ても、「精製ひまし油」と書いてあったり「加香ひまし油」の名称で売られているのでわかりやすいと思います。工業的にひまし油を精製して作ったオイルになります。

この「精製ひまし油」や「加香ひまし油」の用途は、裏面の記載にも「第二医薬品」「下剤」と書かれていると思います。

ひまし油を内服目的で、つまり、便秘解消や胃腸デトックスの目的で使うのなら、このタイプを選ぶのが一番安心ということになります。

② 未精製ひまし油 (ボディーオイル、マッサージオイル)

植物キャリアオイルとして、またマッサージ用オイルとして売られている多くがこのタイプのひまし油になります。

化学的には精製はしておらず、③のジャマイカンキャスターオイルと並んで原油に近いかたちのオイルになります。用途としても内服用ではなく、ボディーケアオイルとして主に売られています。

(詳しくは製品の裏面を確認してください。並行輸入品でない限り、ひまし油はその届け出をしっかりとしなくてはいけない原料なので、何目的なのか、記載があるハズです!

この未精製ひまし油の製法としては、機械圧搾、コールドプレス、または溶剤抽出法で作られています。

オーガニック原料を唄った製品もありますが、日本においては外部塗布商品に対してのオーガニック認定はない(食品分野の有機JASのような規格がない)ので、オーガニック原料にこだわる方はカタログ上の文言だけでなく別途Cosmebio(フランス), USDA(アメリカのオーガニック認証)などを得ている製品を選ぶと良いでしょう。

この種類のひまし油はマッサージオイル、キャリアオイルとして広く売られていて、色は薄黄色のキレイな色をしたキャスターオイルです。

③ ジャマイカンブラックキャスターオイル(黒ひまし油)

今、米国を中心に売れ筋になっているひまし油の一つです。一番の違いは何か?というと、ジャマイカ式の伝統製法によって作られているということです。それによってひまし油の色がダークブラウン(濃褐色)になっています。ブラックキャスターオイルと呼ばれる理由です。

ジャマイカン伝統製法は、原料となる種子を一度軽くロースト&湯煎し、種子自体を柔らかくしてからプレス(搾油)をします。

こうすることで、通常のひまし油成分に加えてASH(灰分)が加わる形になります。色が濃褐色(ダークブラウン)なのは、この灰分が含まれているからです。

北米ではジャマイカンキャスターオイルの方が肌や毛髪に効果があって人気となっていますが、正確な検査、比較データがあるということではないようです。

ですが、一般的なひまし油に加えて、このASH(灰分)がプラスされることによって、浸透力がアップしたりpHバランスよく整えてくれるといった効果があるようです。

米国では、TARGETやKmartといった全米のスーパー、CVS pharmacyなどのドラッグストアでもこのジャマイカンブラックキャスターオイルが広く売られています。

ジャマイカンブラックキャスターオイルも無添加で、未精製分野のひまし油となり、内服用ではなく外部塗布用途として売られています。

ひまし油は、大きく精製ものと未精製のものがあるが・・

精製したオイルで外部塗布用として売られているのは見たことがありません。また未精製オイルで内服用として売られているのも見たことがありません。

つまり薬局で売られている「内服用」は精製したもの。アロマショップや植物オイルショップで売られているのは未精製なので、お肌や髪用(外部塗布)といった使い方になるのだと理解できそうです。

ブラックキャスターオイルも裏面注意書きには「化粧用油」と記載されています。

エドガーケイシー!塗って良し飲んで良しじゃないの?

あれ?エドガーケイシー療法では、ひまし油は塗っても飲んでも効果あり!って聞いてるんだけど‥ ヒマシ油はそれだけで万能オイルなはずだが・・??

なぜか?

これは一つの推測にはなりますが、エドガーケイシーが生きていた時代は明治後半から昭和初期の時代精製ひまし油なんてなかったはずです

また製法も単純圧搾やジャマイカン製法しかなかったはずで、昔は原油に近いひまし油を使ってセラピーをやっていたのではないでしょうか?

今の時代、未精製ひまし油をそのまま飲むと効きすぎる可能性があるのかも知れませんね。またはメーカーさんのリスクヘッジのため用途を限定しているのか!?

なので、注意書きに従ってきちんと内服用の場合は精製オイルを、未精製オイルは外部塗布用として使うのが良くて、どうしてもエドガーケイシーに倣って”未精製オイルを内服したい”といった場合には「自己リスク」にてお願いしますよ!ということになるのだろうと思われます。

さらに、お肌や頭皮、毛髪に有効なのは?

飲んで大丈夫な精製オイルよりも、外部塗布用として売られている未精製オイルの方がより効果的ではないか?というのも容易に推測できます。

昔は精製技術がなかったのですからね。。

または米国サイトを見ていると、ジャマイカンブラックキャスターオイルが2,3倍も毛が伸びるのが早いというような書き込みもあるようなので、

毛髪ケアや育毛に強い関心がある貴方は、ジャマイカンブラックキャスターオイル(黒ひまし油)を一度試してみては如何でしょうか・・

ヒマシ油の種類と使い分けまとめ

ヒマシ油には、その製法によって大きく3種類のタイプに分けられます。裏書を読むと内服用と美容オイルへとも分かれます。

ネットでの評判を見ていると、薬局で売られている内服用のものでも、新しく産毛が生えてきたとか、痩せて細い髪質が太く蘇ってきたといった書き込みも多数見受けられます。

リシノール酸成分が90%も含まれるのが、一つの大きな特徴のひまし油ですが、どの種類タイプでもそのリシノール酸の成分が占める限り、一定の効果は見込めるのだろうと思います。

また、使い方は多岐にわたる万能なひまし油。ざっと調べただけでも24種類の使い方があります。

 参考記事 
▶ ひまし油とは?何でも使える驚きの効能と代表的な使い方24選!

どの目的でひまし油を使うのか?目的に応じて使い分けしてみる場合には、今回ご紹介した製法による分類、注意書きを一つの参考にしてみてくださいね。

(By ゼウス23世)

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ゼウス23世

ゼウス23世

天上および人間世界を支配する、全知全能の神ゼウスの末裔。
こんな見た目だけど、実は健康オタク。
おっちょこちょいでミスを連発するので人間世界で修行中。
神からの教えを全て伝承しないと天上界へは帰れない。
【一押し食材(押し食)】
天然由来植物オイル、スーパーフード全般

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