本当に安心安全?ニップンのアマニオイルを実際に使って研究してみた | 亜麻仁油の口コミ
カラダの健康のため良い油、積極的に摂るべき油の筆頭格の『亜麻仁油』。
私たちの健康に大切なオメガ3(αリノレン酸)脂肪酸がたっぷり入っています。
そして、数ある亜麻仁オイルの中でも、日本で一番売れているのがニップン(日本製粉)のアマニ油です。
- けど、このニップンのアマニ油の評判ってどうなのでしょうか?
- 海外ブランドに比べて安全性は大丈夫なの!?
- 日本の大手だからといって安心できない点があるって本当?
今回は、ニップンのアマニ油について研究した内容をご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
本当に安心、安全?事実その①
無添加・未精製とは書かれていない!
まずは近所のスーパーで売られているニップンのアマニ油を買ってきて、化粧箱(商品カバー)記載のチェックから始めてみることにしました・・
今や多くの純粋・天然の植物オイルには、フレッシュ一番搾り、オーガニック、未精製、無添加、100%ナチュラルといったキーワードが目立つように書かれてあるのが一般的なのですが、まずこのニップンアマニ油の商品パッケージには、このような記載が一切ありません!
あるのは、
- 100%カナダ産
- ゴールデン種のアマニを使用
- コールドプレス
- 酸化防止ボトル
といったキーワードのみ・・
つまり、裏を返せば・・このニップンのアマニ油は
- 亜麻仁オイルの原料を、工業的に精製した精製加工油であるということ
- オーガニック原料を使用していない
- 圧搾方法はコールドプレスとあるが、その搾油の場所がわからない
- 今流行りの酸化防止ボトルを使用、瓶詰めはきちんと国内の自社工場でやっているのか?
といったような事実が確認できたのと、工場についてなどいくつかの不明点が出てきました。
次に、ニップン社のHPを調べてみると・・
ズバリ! これらの問題の多くが説明されていました!特にはっきりと「精製している」と記載があります。
http://www.nippn.co.jp/BrandB/Amani/amani.html
主な部分を引用します。
“コールドプレス製法で搾った「食用グレード」の油をさらに精製することでくせのない美味しさに!搾油時に大豆油やなたね油で使用されるヘキサンを使用せず、丁寧に搾っています。一般的な搾油方法と比べると搾油量は少なくなりますが、高品質の油を作ることにつながります。また、トランス脂肪酸増加の原因となる、精製時の温度上昇も最小限に抑えています。”
“アマニ生産に適したカナダまたはニュージーランドの指定原料のみ使用しています。遺伝子組替不使用検査(GMO検査)で合格した原料のみ使用しているので、遺伝子組み換えを気にされるお客様にも安心して召し上がっていただけます。“
加えて、その精製加工のプロセスも丁寧に記載されていました。
“カナダの搾油工場で原料のアマニを低温圧搾(コールドプレス)製法により搾油します。この搾油原料(原油)を輸入した後、原油に含まれている水分、ガム質、遊離脂肪酸、色素、臭い等を除去するため、国内協力工場で 原料をろ過→脱ガム→脱酸→脱色→脱ロウ→脱臭→ろ過 という精製工程を経て不純物を取り除きアマニ油が出来上がります。 日本製粉のアマニ油は精製することによりアマニ油独特のクセが少なく食べやすいのが特徴です。 また原油と精製後の油に含まれるα-リノレン酸の量はほとんど変わりません。”
なるほど・・
原料をバルクで日本に輸入した後に、国内の協力工場で「ろ過」→「脱ガム」→「脱酸」→「脱色」→「脱ロウ」→「脱臭」といったすべての精製処理を行っていたのですね!
これでは、トランス脂肪酸問題で話題のいわゆる「天ぷら油」や「サラダ油」と同じような仕上がりになるのは仕方ない!という印象を受けてしまいます。
っていうか、トランス脂肪酸が含まれている、と言っているのと同じですね!
本当に安心、安全?事実その②
匂いや味は無味・無臭に近い1
実際に使用してみても、アマニ特有の味、匂いはとくに存在していません。少し魚油のような匂いもしています。
脱酸、脱臭といった工程がHPにも記載があったように、確かに食べやすくアマニ特有のクセは取り除いてあります。
食感もとても”さらっと”した大豆油や米油のような印象もあります。
本当に安心、安全?事実その③
【比較写真あり】脱色によって、アマニ油の色味はなくとても白く薄い仕上がり
写真を見てもらえば一目瞭然ですが、アマニ本来の植物油の色味はまったくありません。
さらに、多くの市販されている他社のアマニオイルとも比べてみましたが、一番色味が薄く無色透明に近いものになっています。
脱色は業界用語でブリーチオイルとも呼ばれます。ブリーチと言うと、髪の毛の脱色イメージがありますが、少しやりすぎ感もあるような印象を受けます。
ちなみに・・アマニを含め本来の植物油の色とは?
これは海外の専門家から聞いた話しですが、亜麻仁(アマニ)を含めて、植物の種子から絞る植物オイルは一般的に少し褐色を帯びた「黄褐色」なのが普通なのだそうです。
(左がニップン、右が未精製ナチュラル製品)
種子ではない『果実油』に分類される「オリーブオイル」や「アボカドオイル」は少し果肉の色味が混じりますが、木の実、種子から絞る油はすべてこうなのだそうなので、覚えておくと良いかも知れません。
さらに亜麻仁油の場合は、絞ったばかりのナチュラルな状態では、深いキレイなゴールデン(黄金)色をしています。
本当に安心、安全?事実その④
カナダで搾った原料を輸入している
ニップンと言えば、ニュージーランド産の原料を主に使っているイメージがありましたが、今はオイル製品に関してはすべてカナダ産を使っているようです。(ロースト粒はニュージーランド産)
特に「プレミアムリッチ」と名付けられた製品は、カナダもしくは北アメリカのノースダコタでしか育たない特殊なアマニ原料を使用。αリノレン酸の含有量が普通の亜麻仁に比べて10%も高いのが特徴です。
アマニについては、カナダが作付け面積、生産量ともに断トツ世界一の生産国。さらにカナダは食の安全に対して世界的にも最も厳しい国の一つ。ですので、カナダ産原料の使用は、品質面での安心材料とはなります。
本当に安心、安全?事実その⑤
カナダで搾油、精製ボトリング(充填)は日本でという2か国工程
ニップン(日本製粉)のアマニ油は現地で搾ったオイルを日本に輸入、さらに日本の協力会社の工場で精製したあと、容器へのボトリングを行っています。
以下の「国産アマニ油」の記事でも書かせていただいていますが、植物油は搾油からボトリングまでの鮮度が大切。
比較的さまざまな要素で強いとされるオリーブオイルでさえも、その高品質維持、フレッシュネスさ確保のために、搾油からボトリングまでの「時間の短さ」を競いあっている状況です。
とくに亜麻仁の主成分オメガ3(不飽和脂肪酸)は酸化に弱い。
搾油がカナダ&国内工場でのボトリングだと大きく酸素に触れる機会が2回発生してしまっています。
太平洋をコンテナー船でゆらゆら揺られて到着する原料の保管状況など、しっかりしているのだとは思いますが、これをどうとらえるか?は個人の見解によって異なるものになるでしょう・・・。
参考 ▶ まだ国産派!?国産亜麻仁油を調べ続けてわかった3つのこと!
本当に安心、安全?事実その⑥
パッケージ・保存ボトルの特徴について
ガラス瓶に入ったものと、酸化防止機能を備えたプラスチックパッケージの2種類があるようです。
パッケージはさすが日本のトップメーカーらしい仕上がり。長くスーパーなどの店頭に置かれても問題が発生しないような酸化防止機能を備えたものだったり、瓶の場合でも化粧箱に入ったものとなっています。
しかし、ビンタイプのものは、遮光瓶であったならばもっと嬉しい感じがしますね。
遮光瓶ではない透明ボトルで、化粧箱にも入ってないという(えごま油でよく見られる)製品には手を出さないほうが良いでしょう。または酸化がまったく問題にならないくらい精製したオイルの可能性もあります。
評価まとめのその前に・・そもそもニップン(日本製粉)とはどんな会社?
ニップンとは?日本における亜麻仁研究のパイオニア!
アマニオイルの日本での一大ブームは2015年に始まります。しかし、ニップンはアマニが持つαリノレン酸、オメガ3脂肪酸の健康効果にいち早く着目。
日本でのブームが起こる10年以上も前からその研究や製品化に着手してきた会社です。
業務用の小麦など製粉事業を中心とする会社です。製粉分野では日清製粉に次いで日本国内シェア2位。ニップン、日本製粉、その他「オーマイ(パスタ)」ブランドを持つ大手企業です。
ニップンのアマニ油製品のラインアップと特徴
まずはアマニ油(ノーマル)とプレミアムリッチ
製品は主に2種類、ボトルの形状や内容量など様々な種類があるように思えますが、アマニ油のシリーズは基本的には2種類のみ。意外に知られてないのがこれ!αリノレン酸の含有量によって、2種類に分かれていて、ノーマルだと含有比率が52%、プレミアムリッチだと69.6%
(1)アマニ油(ノーマル)
内容量 150g
栄養表示成分 小さじ1杯(4.6g)あたり
- エネルギー 41.4Kcal
- タンパク質 0g
- 脂質 4.6g
- 炭水化物 0g
- 食塩相当量 0g
- αリノレン酸 2.4g (52.2%)
酸化防止パッケージなので、暗いところであれば常温で保管可能
(2)アマニ油(プレミアムリッチ)
内容量 150g
栄養表示成分 小さじ1杯(4.6g)あたり
- エネルギー 41.4Kcal
- タンパク質 0g
- 脂質 4.6g
- 炭水化物 0g
- 食塩相当量 0g
- αリノレン酸 3.2g(69.6%)
【Amazonほか】ニップンの亜麻仁オイルの口コミをまとめてみた
肯定的・ポジティブな口コミレビュー
2016年10月4日健康を考えて購入してみました。
以前、海外製を買いましたが、苦くて使えたものではありませんでした。
この商品は食べやすく、クセもほとんど感じません。
酸化を抑えるボトルで、安心して使えます。
油だからなのか、なぜか料理にコクが出ておいしくなります。
油で味蕾に味が伝わりやすくなるからでしょうか、料理を薄味にすることが出来ます。
2017年8月6日以前にざわちんさんがオメガ3の多いえごま油をスプーン1さじを毎日服用していると肌がいいというTV番組を見てからえごま油(韓国産)を飲んでいました。
ちょうどえごま油が切れたので、亜麻仁油(カナダ産)の方がオメガ3が多いということなので購入してみました。
亜麻仁油の方がえごまよりクセがなくて服用しやすいです。
私はそのまま飲んでいますが、サラダやスープにかけてもいいそうです。
あくまで主観ですが、えごま油を飲用時と同様に腸の調子が良くて毎日のお通じは驚くほど快調です。
2016年4月21日オメガ3を摂取したいとおもいアマニ油を使うようになったのですが、熱を通すとダメということで使えるレシピが限られてくる。サラダにかけてとるのが楽なんでしょうが、冬は冷たいサラダを食べる機会も減る。結局オイルをそのまま飲むのが1番楽という結論に。
クセのないオイルなので飲みやすいです。1日小さじ一杯でいいので苦にもならない。
ボトルも液だれもなく、必要な量だけをちょうど出すことができて便利。2016年1月19日臭みはまったくなく、中国産の原材料ではないということでお勧めします。
エゴマはほとんど中国製です。
否定的・ネガティブな口コミレビュー
2017年8月6日賞味期限まであと1か月の品が送られてきました。定期便で注文してきたのですが、今までこれほど古い品を送られたことはなかったのでがっかりです。前回届いたものの方が9ヶ月も期限が先です。アマゾンが何かに違反しているわけではないですが、やりきれないのでついレビューを書いてしまいました。期限が気になる方はお気をつけください。やっぱりこういうことがあります。
2017/1/23 11:16:57
オメガ3のαリノレン酸が従来比30%UPしたアマニ油だそうですが、うーん、正直あまり違いが分からない。
オメガ3を摂るなら遮光ボトルや二重ボトルなど酸化防止に気遣った圧搾絞りの国産のものならアマニ油でも紫蘇油でもえごま油でもどれもあまり変わらない気がします。
こちらは二重ボトルですが、肝心の蓋がきちんと閉まりにくくすぐ酸化してしまいそうで心許ないです。
遮光ボトルではありませんし箱に入れて冷蔵保存していますが、この箱も開封するときちんと閉じることが出来ないものなのでやはり心許ないです。
お値段は少々お高い。
味は普通に美味しい。
透明のビンです
友人の薦めでアマニ油を幾つか購入しました。
この商品は、全くクセの無い、素直な油です。しかし、酸化しやすいというオメガ3にして透明のビンを使っているので、箱のまま冷蔵庫保存は必須です。
直接飲むにはまったりし過ぎてちょっと苦手を感じます。
毎回購入
効果は実感できるというほどではないですが、 普通の油植物よりは良いと思います。 みそ汁等に混ぜて一緒に飲んでいます。
【まとめ】ニップンのアマニ油の総合評価・レビュー
筆者が感じた率直レビューの内容、まとめです。
<良い点>
項目 | 評価 | コメント |
アマニ大手企業ゆえの安心感 | ◎ | アマニ研究の歴史と商品ラインアップは最強です |
クセがなく食べやすい | 〇 | 植物油本来の風味、コクを楽しみたい方には逆に× |
酸化防止ボトルの使用 | 〇 |
これは開封後の消費期限も長くなっている点でマルとしました |
<気になる点>
項目 | 評価 | コメント |
精製オイルであること | × | ろ過だけならまだしも、脱ガム、脱酸、脱色、脱ロウ、脱臭と精製のオンパレード。せっかくのオメガ3ですが、トランス脂肪酸の懸念も同時に発生してしまっています。 |
ノンオーガニック | △ | 販売量が多く有機JASの国内ライセンス料だけでも大変なのかな? |
トランス脂肪酸 | × | もちろん含有量は不明だが、トランス脂肪酸ゼロへの企業努力が欲しい |
液だれ評価 | △ | 一般レビューで厳しい評価も多く見られる問題、現時点で改良されたかは不明 |
<総評> 精製オイルでトランス脂肪酸リスクあり!まずはオメガ3を無味無臭で試したい初心者向けのオイル
- 精製オイルゆえの無味・無臭、これをどうとらえるかは消費者の判断になる
- 国内最大手、大量生産だから実現できる低価格面はマル
- まずはまったくはじめて亜麻仁オイルをはじめる方にとっては、手に取りやすい
- 精製し過ぎ、もはやナチュラル植物油としての利点は、オメガ3が摂れる以外、ほぼなくなってしまっている状態と言えます
- 特に、亜麻仁オイルに含まれる有名な植物性エストロゲンの「亜麻リグナン」、その病気の予防効果や効能がまだ一部しか判明されていないとされる大切な亜麻仁の成分です
- その他、抗酸化ビタミン、コリンなどオメガ3以外にもオイルに含まれる成分が欠落している可能性がある
健康の良いとされ、世界的に注目されるようになったアマニ油。健康目的に摂るのならばニップンの亜麻仁油では物足らないという判断になります。
オメガ3のみの摂取で満足という「αリノレン酸サプリメント」として扱いたいあなたには問題がないでしょう。それもトランス脂肪酸とのトレードオフ。このことは充分に認識しておいた方が良いでしょう・・。
効果が実感できて信頼できるアマニ油はコレ
Alligga亜麻仁クッキングオイル
アマニ油のすべての効能を得るために、すべての条件がそろっている油のおススメと言えば、これかもわかりません。
加熱調理も可能なので、アマニ本来の独特の風味が苦手な方にも、ちょっとした加熱調理で風味が良い方に変えられます。 サラダ油の感覚で、日常的に毎日摂り続けるのに重宝します。
どこで買えるの?おススメはここ
販売店も増えてきています。一番確実なのが、インターネットでの販売。Amazonでも絶賛セール中です。カナダ産、無添加未精製、本物の亜麻仁オイルを試したい方はぜひ一度使ってみてください。
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(By ゼウス23世)