マヌカハニーのパッケージには「MGO550+」「UMF15+」などの表記がやたら目立ちますね。
数字が大きい方が何だか値段が高いのは分かるのですが、なぜこんなにいろいろな数値で表現されているのでしょうか?
また、なぜマヌカハニーの数値は各社統一されないのでしょうか?
今回は代表的なMGOとUMFを中心に、マヌカハニーパッケージに記されている数値の意味、医療目的での購入においての最低グレードなどについてご紹介していきます。
マヌカハニーの代表的な効能、使い方
マヌカハニーには実に様々な効果・効能がありますが、代表的なものに
- 抗菌性、胃腸疾患の改善
- 虫歯、口内炎、歯周病の治癒、予防
- 喉の痛みの改善
- 風邪、インフルエンザの予防
- 整腸作用
- コレステロール値、糖尿病の改善
- 炎症を和らげる
- 火傷、切り傷などの治癒
などがあります。
マヌカハニーには高い抗炎症作用と、抗ウィルス性、抗菌性があるのが最大の特徴で、そのために、上記のような様々な効能を得ることができます。
表記数値の意味とは?
マヌカハニーにおいて、他のはちみつとの一番の違いは何でしょうか?
それは強力な殺菌作用です。
この殺菌力が一般のはちみつとの大きな違いで、マヌカハニーがユニークなはちみつとされる理由になります。
ところが、このマヌカハニーの殺菌力(抗菌性、消毒性)をめぐって、まだ様々な議論と主張が繰り広げられています。
各グループや会社によって、マヌカハニーの殺菌力を示す基準に違いがあります。
- UMF(ユニークマヌカファクター)
- MGO(メチルグリオキサール)
- NPA(非過酸化水素アクティビティ)
などです。
【1】 UMF
UMFはマヌカハニーの殺菌作用を示す規格で、Unique Manuka Factor(ユニークマヌカファクター)の略です。殺菌作用は消毒薬であるフェノール水溶液の殺菌力と比較して測ります。
つまり、UMF10+のマヌカハニーであれば、フェノール水溶液10%と同じ抗菌作用を持っています。
UMFの数値は5+、10+、16+、20+、25+などで表され、数字が大きいほど抗菌作用が強いということになります。
しかしながら、実際の表記の意味については、UMFHA(マヌカハニー加盟協会)や海外のサイトも確認したところ、医療レベルの実行値としてはUMF10+以上のものでないと、ピーリング効果が期待できないとあります。
フェノール消毒液濃度で10%というとかなりの量なのですが・・
つまり、
- UMF5 以下 (検出不可能レベル)
- UMF5+ (一般の生はちみつと同等)
- UMF10+ (医療効果が確認できる実行レベル)
- UMF15+ (高い抗菌性レベル)
となります。
ちなみに10+以上のマヌカハニーは「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれます。
ほかにもUMFに近い検査方法で数値化を行うMGS、食品メチルグリオキサール自体の含有量を表すMGO、過酸化水素と食品メチルグリオキサールを合わせた殺菌作用を表すTA、UMFと同じ検査を行うNPAといった規格もあります。
いずれもマヌカハニーの効果を表現する基準で、数字が大きい方が効果が強いことを表しています。
【2】 MGO
MGOはUMFの抗菌作用を食物メチルグリオキサール1kg当たりに含まれる量で表したもの。
簡単に言うと効果・濃度を数字にしたものがUMFで、成分そのものの含有量を示したものがMGOになります。
それぞれ、UMFとMGOの対応表は以下にようになります。
UMF Rating |
MINIMUM MGO* |
– |
30 |
UMF 5+ |
83 |
UMF 5+ |
100 |
UMF 5+ |
250 |
UMF 10+ |
263 |
UMF 12+ |
354 |
UMF 12+ |
400 |
UMF 15+ |
514 |
UMF 15+ |
550 |
UMF 18+ |
692 |
UMF 20+ |
829 |
* MGO is measured as mg/kg (ppm)
** NPA is measured as % solution (%w/v) of phenol/water
参照: UMFHA(UMFハニー協会)HP他・・
http://www.umf.org.nz/grading-system-explained/
https://export-x.com/manuka-honey-umf-to-mgo-calculator/
医療の目的でマヌカハニーを選ぶなら
UMF10+以上のマヌカハニーは「UMFマヌカハニー」または「アクティブ・マヌカハニー」とも呼ばれ、医療でも使えるグレードです。
効果も見込めるのですが、その分値段も高額になります。
しかし、健康目的でマヌカハニーを使いたいのであればUMF基準ではUMF10以上、MGO基準ではMGO250以上がおすすめです。
この基準に達しているマヌカハニーは感染症の治癒促進や免疫力の向上、そしてピロリ菌や各種胃腸に問題を起こす細菌などに効果をもたらします。
マヌカハニー研究の第一人者、ピーター・モラン博士からは複数の臨床実験で創傷や骨膜炎菌敗血症の治療にマヌカハニーが効果をもたらしたことが発表されています。
外科手術や抗生物質で治癒できなかった化膿性汗腺炎も、UMF13+を患部に被覆すると一ヶ月以内に治癒したという症例もあります。
このように数値の高いマヌカハニーには強い殺菌作用がありますが、普段使いはしづらいと思いますので、まずはUMF10+、MGO250+以上の中から自分が続けやすい価格帯のマヌカハニーを選びましょう。
UMF25+ MGO550は超稀少です!
マヌカハニーに含まれる食品メチルグリオキサールの量は1kgあたり約0~600mgで、550mg以上を含むマヌカハニーというのは全体の1%未満にとどまります。
食品メチルグリオキサールがたくさん含まれていれば殺菌力が強く、健康にもいいのですがほとんどのマヌカハニーには1kgあたり100mg程度しかメチルグリオキサールが含まれていません。
UMF20+に至っては全体の1%未満しかないとされています。
ですので、UMF25+にもなれば、かなり貴重なものになることがわかります。
マヌカハニー数値まとめ
日本のインターネット情報では、まだUMF10+ = MGO100+ といった情報も混ざっていて混乱してしまいそうです。
MGOはマヌカヘルス・ニュージーランド社により開発された評価指標で、マヌカヘルス以外は使用していません。
また、UMF5+の商品も3000円以上と割と高価格で販売されているマヌカハニーもありますが、10+以上でないと医薬品レベルの「アクティブ・マヌカハニー」となりませんので、ご用途に応じたマヌカハニーを選ぶようにしてくださいね!
また、分析書がついているものを選ぶとさらに安心です。そもそもマヌカハニーは高価なものなので、粗悪品も多く出回っています。より信頼できるマヌカハニーを購入するためには検査分析書を付けてくれるお店だとより嬉しいですね!
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(By ディオニソス)