はじめに
ごぼうは、日本の日常的な食事からお正月料理にまで使われる、風味と食感が魅力の根菜です。
一般的には皮を剥いて調理しますが、ごぼうの皮にも健康に役立つ栄養が含まれている事をご存知でしょうか。
この記事では、ごぼうの皮に含まれる栄養やアク抜き無しで美味しく食べるための方法をご紹介していこうと思います。
ごぼうの皮に含まれる栄養素とは?
普段何気なく捨ててしまいがちなごぼうの皮ですが、実は栄養の宝庫です。
特に注目すべき栄養素は以下の通りです。
食物繊維(水溶性・不溶性を含む)
- 腸内環境を整え、便秘を解消
- 血糖値の急激な上昇を抑える
- コレステロール値を下げる
ポリフェノール(クロロゲン酸)
ごぼうに含まれているポリフェノール(クロロゲン酸)には、特に注目されている効果があります。
それは、強い抗酸化作用による老化防止や生活習慣病予防です。
カリウム
余分なナトリウムを体外へ排出してくれます。
血圧を下げる効果があり、高血圧予防に役立ちます。
その他
その他にも、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、ビタミンB群なども含まれています。
これらの栄養素は、骨の健康やエネルギー代謝など、様々な体の機能に必要な役割を果たしています。
アク抜きしないごぼうの皮を食べるメリット
1. 栄養素を無駄なく摂取できる
水にさらすと、ポリフェノールなどの栄養が流れ出てしまいます。
アク抜きをしなければ、ごぼうの栄養をしっかりと摂ることができるのです。
2. 風味が増して美味しくなる
ごぼうの風味や渋みが好きな方はアク抜きをしないことをおすすめします。
皮にはごぼう独特の香りが強く感じられ、料理に深みとアクセントがプラスされます。
3. 手間が省けて時短調理ができる
アク抜きをしないことで、料理の下準備が簡単になり、調理時間を短縮できます。
ごぼうの皮を美味しく食べるためのコツ
丁寧な下処理
調理前に、ごぼうについた泥などの汚れをたわしやスポンジで優しく洗い流しましょう。
薄切りにする
アクや渋味が感じにくくなります。
また、火の通りも早くなり、食感も楽しめます。
油を使った調理法
ごぼうの皮の栄養を効果的にとるには油を使った調理方法が良いでしょう。
食感や風味が活かされる「きんぴらごぼう」や「天ぷら」はおすすめです。
酢やレモン汁を活用する
ごぼうは変色しやすいため、調理の際に酢やレモン汁を少量加えると効果的です。
また、酢にはアクを和らげる効果も期待できます。
味付けを工夫する
ごぼうの皮には、独特の風味があります。
味噌や醤油、出汁などを使ってしっかりとした味付けにすれば、より美味しく食べることができます。
甘辛く煮たり、ごま油で炒めたりするのもおすすめです。
まとめ
ごぼうはアクの強い野菜ですが、薄切りにして調理することでアクを感じにくくできます。
また、皮に含まれるポリフェノールは水溶性の為、アク抜きしなければ失うことなく摂取できますし、ごぼうの風味や味もしっかりと楽しむことが出来ます。
是非、この記事を参考にごぼうを丸ごと味わってみて下さい。