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日本のエキストラバージンオリーブオイルは偽物ばかり⁉その理由とは?

 2016/10/19 オリーブオイル 長寿の油
この記事は約 8 分で読めます。

年々日本への輸入量が増えているオリーブオイルですが、中でもエキストラバージンオリーブオイルが人気です。

ですが、日本で売られているもののほとんどが偽物だと言います。

その理由は何なのでしょうか?

それはオリーブオイルに関する日本のエキストラバージン基準が緩いからです。

  • なぜこんな状況にあるのでしょうか?
  • きちんとしたエキストラバージンオリーブオイルって何?

という疑問点について、ご説明していきたいと思います。

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年々増え続けるオリーブオイルの輸入量

90年代バブル景気後のイタリアンレストランブームをきっかけに、日本人の間で、急激に大人気となったのがオリーブオイルです。おしゃれな上にとってもヘルシー。

女性の間でのイタリアン食ブーム、健康食ブームに後押しされる形で、日本におけるオリーブオイル消費量は年々上がり続けています。

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もちろん、オリーブオイルのブームのきっかけがイタリア食だっただけに、オリーブオイル=イタリアのイメージが強烈なのだろうと思いますが、日本は世界に類をみないほど、イタリア産にかたよったオリーブオイルの輸入大国です。 

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ですが、その輸入オイルのほとんどが偽物だったとは・・その理由は?

ここで「偽物」と一言でくくってしまうのは乱暴かもわかりません。いわゆる国際基準に満たないもの質が高くないもの100%ナチュラルでないオリーブオイルをここでは「偽物」とくくることにします。

【1】IOC国際基準によるオリーブオイルの分類

冒頭にも述べましたが、日本はIOC(国際オリーブ連盟)に加盟していません。ですので、日本独自の判断で、勝手にオリーブオイルの定義を決めることができます

 IOC(国際オリーブ連盟)基準

オリーブオイルは「オリーブオイルの木の果実を圧搾して得られるものであり、溶剤抽出や再エステル交換などの手法を使うことも、他の油と混合することも許されない」と規定されています。

さらに、そのうち「バージンオリーブオイル」は、「オリーブ果実から機械的または物理的方法のみで得られたオイルで、温度条件をふくめてオイルになんらかの変質を起こすような条件下での処理や洗浄、沈降、遠心分離、ろ過以外の処理も許されない」ことになっています。(朝日新書:オリーブオイルハンドブックより)

そのバージンオリーブオイルは、その品質によって、以下の4つのグレードに分類されます。

(1)エキストラバージンオリーブオイル

もっとも厳しいグレードのオリーブオイルで、酸度が0.8%(100g中)以下と規定されています。

酸度とは、オリーブの熟度が低く新鮮で、傷や虫食いなどのないオリーブ果実から絞らないと高くなってしまう数字で、オリーブオイルの品質をあらわすもっとも重要な指標の一つです。

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(2)バージンオリーブオイル (酸度 2.0% 以下)

(3)オーディナリー・バージンオリーブオイル (酸度 3.3% 以下)

(4)ランバンテ・バージンオリーブオイル (酸度 3.3% 以上)

このランバンテバージンオリーブオイルはこのままでは食用としては用いられないレベルのオリーブオイルとされています。

他にも、オリーブオイルを搾ったあとの搾りかすに、有機溶剤(ヘキサン)を使って残油を抽出した「オリーブポマースオイル」は今回の議論からは外しています。

【2】日本のオリーブオイルの分類

一方、日本で市販されているオリーブオイルは、日本農林規格JAS法でオリーブオイルの表示や品質管理が規定されています。

エキストラバージンオリーブオイルの規定が酸度2.0%以下(100g)で良いので、IOC基準で言うところの、1)と2)が対象として入ってきます。

このように、JAS規格の中身が、国際規格よりもゆるいために、海外ではエキストラバージンと呼べないレベルのオイルも、日本では「エキストラバージン」として堂々と売られていることになります。

【3】さらに最悪なのが、加工後の精製オリーブオイル

ところが、もっと深刻な問題があります。それは、精製処理を行って、酸度と風味を加工したオリーブオイルです。

バージンオイルの中でも最低ランクのランバンテバージンオイルは食用には向きません。そこで、脱酸、脱色、脱臭などの精製処理をほどこして、いったん、「精製オリーブオイル」をつくります。この精製オリーブオイルはサラダ油のように無味無臭ですので、これに本物のエキストラバージンオイルを少量加えることによって、風味付けを行います。

ここでは「精製後の加工オリーブオイル」と呼ぶことにします。

オリーブオイルはこの精製処理によって、完全にその健康成分のバイオフェノールや栄養素が崩れています。風味だけが立派に着いた、いわば「なんちゃってオリーブオイル」なのです!

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また、その精製後の加工オリーブオイルも、酸度2.0%まで改善することができれば立派に日本市場では「エキストラバージン」と名乗れるので、とても怖いことです。

【4】オリーブオイルの原産地とは瓶詰めをした国です

イタリアから輸出されるエキストラバージンオリーブオイルは、イタリア国内のオリーブの生産量より10倍はあるとされていて、世界的に問題となりました。

それは、原料であるオリーブを、近隣のギリシャ、スペインから買い付けているからです。

オリーブの実は、収穫後から酸化がすすみます。時間をかけて輸入されたオリーブの実を使っていることは、それだけ酸化がすすんだ原料を使用していることになります。

【5】専門家も指摘

日本オリーブオイルソムリエ協会理事長の多田氏も、”実は今日本で売られている輸入ブランドEVOO(エキストラバージンオリーブオイル)の大半は欠陥オイル”だと週刊新潮の記事の中で言い切っています。

欠陥オイルとは

  • 葉緑素で色付けした菜種油に、香り付けしたベータカロチンを投入、そしてEVOOを少量だけ混ぜたものを偽って販売する
  • 地面に落ちてカビの生えてたり、腐りかけたオリーブの実からオイルを搾って販売する
  • 3年、4年も貯蔵された古いオリーブオイルを新作フレッシュオイルとして売る

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といったようなことも実際に行われていると指摘されていました。腐りかけたオリーブから絞るというのは、想像しただけでもぞっとする内容でしたね。

本物のエキストラバージンを求めたいあなたへ

日本はIOC(国際オリーブ連盟)に加盟していない国なので、以上のような矛盾があることをまずは認識をする必要があるように思います。

次に、本物のエキストラバージンオリーブオイルを選ぶためにも、以下のようなポイントは”最低限”気をつけた方が良いのではないかと思われます。

【1】オリーブオイルの酸度をチェックすること

本物のエキストラバージンオリーブオイルには、その証明のために、酸度が0.8%以下であることをボトルに記しているものが多くあります。

最低限、エキストラバージンオリーブオイルの明記とともに、酸度(Acidity)の測定数字が記載されている商品を選びたいものです。

【2】生産国、生産地域

生産国の明記と、そのオリーブの品種などが記されていること。オリーブは地域品種なども多いので、そういった品種ブランドまで明記されていればより安心です。ヨーロッパのブランドであれば、DOP、IGPといった村、町レベルの特産品、また州や県といった単位のエリア限定品の証明を取得しているものがありますので、そういったブランドであれば、生産から出荷までのトレーサビリティが確保できます。

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【3】収穫、製法に関する表記

今や「コールドプレス」や「ファーストプレス(一番搾り)」といった表記はオリーブオイルでは当たり前すぎる条件になります。

むしろ、アーリーハーベスト(早摘み)、収穫月の情報、ハンドピック、収穫後8時間以内

に搾油などといった、より具体的な品質に影響する表現があった方が信頼感が増すような気がします。

【4】オーガニック 

オリーブオイルの良しあしは原料のオリーブ果実の出来栄えで大部分が決まってしまいます。そのためにも、十分な日光と必要な水や養分が与えられ、病気のない健康的なオリーブを原料にするのが大切です。

しかし、外皮に覆われていないオリーブを農薬を使わず常に健康な状態で大量に育て上げるのは大変なことだと言われます。

その条件を聞くと、よっぽど価格面でもしっかりとした(価格がそれなりに高い?)ものでないとオーガニックオリーブオイルは手に入らないのではないかと思われます。

【5】賞味期限、価格

先の週刊新潮の記事(日本オリーブオイルソムリエ協会取材)によれば、実際に売られているオリーブオイルの品質の良しあしは、価格には関係がないとのこと。

つまり、価格が高いからと言って、良品質だとは限らないということです。

賞味期限は大切です。オリーブオイルも酸化に対しては繊細な油ですので、賞味期限が長い(瓶詰めから日にちがたっていない)ものを選ぶと良いでしょう。

【6】外装

オリーブオイルの最大の敵はやはり酸化です。酸素を通しやすいペットボトルなどのプラスチック容器に入ったものや、光を通す透明なビンをさけて、遮光のガラス瓶に入ったものが安心です。

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さらに詳しい情報はこちらにも掲載しておりますので、参考にしてください。
▶ エキストラバージンオリーブオイル本物の見分け方|10のチェック項目大公開‼

エキストラバージンオリーブオイル偽物まとめ

日本におけるオリーブオイルの規定は、安全性や食品衛生の観点での規定であり、その品質に対する法令ではないのが実態です。

ですので、オリーブオイルそのものの品質までをどう判断していくのか、という点は私たち消費者にとっては、少し難しい課題かもわかりません。

多くのオリーブオイルが市場に出てきている状況で、まだ少し混乱が続く状況になるかもわかりませんが、少しでもより信頼のおけるブランドが選別されていくことを願います。

(By ディオニソス)

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ディオニソス

ディオニソス

酒と酒宴の神バッカスの生まれ変わり。
ギリシャ神話の名前ディオニソスを名乗る。
酒(赤ワイン)とオンナが大好きなロックな神様(笑)
カワイイ子を見つけると、細い目がギョロっと見開く!
最近、健康の為に赤ワインの代わりにオリーブオイルの研究を飲み始めたらしい。
【一押し食材(押し食)】
オリーブオイル・はちみつ・スイーツ

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