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コールドプレス製法で作られた油以外は選びたくない理由とは?

 2016/03/15 神コラム/レシピ 長寿の油
この記事は約 6 分で読めます。

最近、ココナッツオイルや、オリーブオイルの商品において、この商品は「コールドプレス」製法で作られています!

といった表示ラベルがよく目につくようになりましたね。

なので、「コールドプレス製法」で作られている油が良いのだろうというのはわかるけど、

  • どういった製法なのか
  • どんな基準なのか

よく分からなかったりしませんか?

コールドプレス製法って、機械の無い時代から石臼を使って絞っていた、昔ながらの植物油の製法で、油を搾る効率はとても悪いんですって。

けど、なぜ今、コールドプレスでなければダメだと言われているのか・・

今回は、食用植物油のコールドプレス製法にまつわるそれらの点について、ご紹介していきたいと思います。

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油の抽出4つの方法について

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ココナッツオイルや、オリーブオイルなど、果肉から摂る油や、種子から絞る亜麻仁油、エゴマ油、他にも米油など穀物の胚芽から絞る油など、食用油にはさまざまな種類がありますが、その油を絞り出す方法については、だいたい以下の4つ方法にまとめられます。

   (1)低温圧搾(コールドプレス)・・ プレス対象温度を40℃以下に管理する 

   (2)機械圧搾(エキスペラ―プレス)・・ 温度管理なし(実態40~120℃)

   (3)遠心分離方式

   (4)溶剤抽出 ・・ 高温加熱による溶剤抽出

では、次に各製法について詳しくご説明していきます!

各抽出方法の特長

【1】コールドプレス(低温圧搾):

太古の昔から食用油を搾るのに使われてきた方法です。単純に圧力をかけ油分を摘出するという原理です。

今では機械を用いたプレスが主流ですが、効率を求めるため、急速なプレスを行うと、摩擦で熱が生じるため、機械式プレスの中でも、ゆっくりと時間をかけながら抽出していくのがこの方法です。

機械式のプレスなので、油分の抽出に限界があり、約65-70%しか取れないと言われています。

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「温度規定」

ヨーロッパ市場では、食用油製品のコールドプレス製法表示に対して、40℃以上にならないこと、という細かな規定があります。

一方、米国はコールドプレス表示に対する規定はあいまいで、40度以上であってもコールドプレスとして売られているものもあります。

※日本には今のところ、その規定はまったくありません。 

【2】機械圧搾法:

コールドプレスと原理は同じなのですが、こちらは温度管理を行わない抽出法になります。

温度管理を行わないことによって、熱による油分本来の味、臭い、色、質感が変わってしまったり、何より大切な栄養素が壊れるなどの危険性があります。

【3】遠心分離法:

ココナッツオイルなど、まだこの製法で作られているものもあります。

ココナッツの果肉を細かく切ってから、高速回転機に刻んだ果肉を入れて、高速回転させて油分だけを飛ばして摂る原理です。高速回転機による熱も発生しますので、一部風味などが変わることがあります。

【4】溶剤抽出法:

実に多くのメーカーの食用植物油がこの方法で抽出されています。

アルカリ液やヘキサンと呼ばれる化学溶剤を用いて油を抽出、後にヘキサンを取り除くため、高温に加熱されるなどのプロセスが入ります。

油分の ” 99% “ を搾ることができるもっとも効率の良い抽出方法になります。

参考までに、日本で示されているキャノーラ油、サラダ油などの製造プロセスが以下になります。

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参照:JAS法の規約(一般工程表)http://www.famic.go.jp/ 

コールドプレス製法は手間とコストがかかる

特にカラダに良い油、取らなくてはならない脂質には、不飽和脂肪酸が多いため、熱に対してはとても不安定です。

そのため、油分の成分や栄養素を100%得たいと思うのであれば、コールドプレス製法の製品でなければ意味がありませんと考えています。その分、製造コストが高くなってしまうのが欠点にはなってしまいますが・・。

逆に、コストが非常に安くつき、大量につくることができるのは、化学溶剤を用いた生産方法です。

しかし化学溶剤抽出には大きな懸念点があります!

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その1 トランス脂肪酸

加熱による変質、栄養素の欠落だけならまだしも、加熱、ろ過、脱色など数回のプロセスにより、「トランス脂肪酸」が発生してしまっています。

その2 水素添加処理

また中には、製品の品質安定化のため「水素添加」処理なども行われています。

この水素添加処理は、本来酸化しやすい100%植物油を、店頭に並べた状態でも簡単に、油が酸化、劣化しないために行われています。

ですが、分子構造上、本来の成分とはまったく違った工業製品になってしまっていると認識した方が良さそうです。

必須脂肪酸として大切な、オメガ3、オメガ6など不飽和脂肪酸の分子構造状の、水素の“空き(不飽和)”の部分に、高圧ガスと触媒でもって化学的に水素を無理やり添加させているのですから、もう不飽和脂肪酸とは呼べないのだろうな、と思っています。

もう説明するまでも無いですよね。以上で、コールドプレス製法で作られた製品を選びたい理由がおわかりになったと思います。

商品選びのポイント

① 特にオメガ3はコールドプレス製法で

オメガ3脂肪酸の“亜麻仁油”“えごま油”は不飽和脂肪酸の中でも、一番不安定な脂肪酸と言われています。

少々、コスト高でもコールドプレス製法で搾油された油をお求めになることをおススメします。

また、その製品、メーカーが一番厳しい基準のヨーロッパ市場で売られていることも合わせて確認するようにしてください。40℃以上の加熱の可能性がなくなります。

② オリーブオイル、ココナッツオイルはエキストラバージンを

また、オリーブオイル、ココナッツオイルは、少々高くってもエキストラバージンオイルを選びたいものです。

なぜなら、メーカーによっては、コールドプレスで絞った後、ペースト状になったその“一番搾り”の搾りかすから、さらに化学溶剤で油分を搾った“二番絞り”製品もあります。

ですので、オリーブオイルなども、エキストラバージン(一番搾り)だけが一番安全だと言われている理由の一つです。

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③ 酸化防止に遮光瓶製品を!

さらに、100%植物油は、どれも酸化しやすいといった欠点があります。酸化と言えば、空気に触れることが一番大きな原因ですが、忘れがちなのが光、紫外線による酸化の影響です。

黒味が入った”遮光瓶”で売られている製品がおススメです。

コールドプレス製法まとめ

最近では、食用植物油以外にも、ジュースのコールドプレス専門店が出てきていてとても人気になっていますよね。コールドプレスと言えば、まず「生ジュース」といった印象もあるほどです。

ですが、ジュースだけじゃなく、食用植物油に関しても、せっかくの自然由来の貴重な天然栄養成分なのですから、少々値段が高く、酸化しやすいとは言っても、昔ながらのコールドプレス圧搾法で丁寧に作られている食用オイルを選んで使っていくようにしたいものですね!

(By ディオニソス)

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ディオニソス

ディオニソス

酒と酒宴の神バッカスの生まれ変わり。
ギリシャ神話の名前ディオニソスを名乗る。
酒(赤ワイン)とオンナが大好きなロックな神様(笑)
カワイイ子を見つけると、細い目がギョロっと見開く!
最近、健康の為に赤ワインの代わりにオリーブオイルの研究を飲み始めたらしい。
【一押し食材(押し食)】
オリーブオイル・はちみつ・スイーツ

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