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植物油脂って何?動物油脂との違いは?その特徴は?

長寿の油
この記事は約 6 分で読めます。

たまに「油脂」はトランス脂肪酸が入ってるから良くないと言う方が居ますが、油脂(ゆし)とは、いわゆる「あぶら」のことです。

  • 常温で液体「油」
  • 常温で固体「脂」

と使い分けることもあります。

そして、「油脂」はこのどちらもの総称となります。では、よく聞く「動物性油」と「植物性油」この2つの違いってなに?って意外とよくわかりませんよね。

今回は、

  • 植物性油って?
  • 植物性油動物性油の違いは何?
  • 植物性油のほうが健康にいいって聞くけど本当?
  • トランス脂肪酸はどっちに含まれているの?

などについて、ご紹介していきたいと思います。

日本の植物油脂の食品表示については、こちらにまとめてあります。
▶ 植物油脂の表示の意味とは?知っておきたい食品表示のこと!

この記事の目次

動物性油と植物性油の違い

植物性油とは「植物に含まれている油分」を意味します

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植物性油は、不飽和脂肪酸を多く含んでいて、融点が低く常温で液体の状態であるものが多いのが特徴です。

ただしココナッツオイルやカカオバターのように、植物性油でありながら飽和脂肪酸を多く含んで、常温時に固体となるものもあります。

◎植物性油の代表的なものとして、キャノーラ油オリーブ油大豆油紅花油ゴマ油パーム油ヒマワリ油ココナッツオイルカカオバターなどが挙げられます。

動物性油とは「動物の体内に多く含まれている油」のことです

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飽和脂肪酸を多く含んでいるため、常温では溶けにくく固体であることが多いのが特徴です。

◎代表的な物として、ラードヘットバターなどがあります。

動物性油より植物性油が健康に良い?

動物性油は、大量に摂取すると高コレステロール血症や大腸がんの危険性が高まると言われています。

それは常温時に液体であるか、固体であるかということとも関係しています。不飽和脂肪酸を多く含んでいる植物性油は常温でも、そして体内でも液体のままです。

一方、飽和脂肪酸を多く含んでいる動物性油は常温でも、そして体内でも固体になろうとする力が働きます。

そのため植物性油の方は、血液をサラサラな状態に保ってくれますが、動物性油はいわゆる「ドロドロ血液」につながりやすく、コレステロールの上昇動脈硬化を引き起こす危険性があると言われています。

ですが、これらは定説で新しい見解も出ていたりしますので、一概に“動物性油を控え、植物性油を摂りましょう”がすべて正しいとは言えない状況にはなってきました。

植物油を絞る方法は大きく3つ

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植物油を採取する方法は三つあります。一つ目は圧力をかけて絞る方法で、この方法で摂られたものを圧搾油と言います。二つ目は水などの液体に油を溶かし込む方法です。この方法で摂られたものを抽出油と言います。細かくは、この圧搾と抽出の2つを組み合わせた方法もあります。

これら、圧搾と抽出の方法で作られた油を「粗油」と呼びます。

3つ目の方法は、粗油をさらに水蒸気蒸留などで精製する方法で、この方法で摂られた油を精油と言います。

  1. 圧力をかけて絞る・・ 「圧搾油」
  2. 水や液体で溶かす・・ 「抽出油」
  3. 粗油を水蒸気蒸留・・ 「精油」

トランス脂肪酸はどっちに含まれているの?

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①トランス脂肪酸とは?

昨今とても悪名高いトランス脂肪酸ですが、トランス脂肪酸には2種類あります。

1.自然界の牛や羊の肉や乳(ミルク)に存在するものと、2.植物油を加工して固形化したり高温で精製する時に発生する人工的なもの。の2種類です。

しかし、牛や羊の肉や乳に含まれるトランス脂肪酸は微量で、かつカラダに与える健康被害はまだ報告されていません。

今、危険性が言われているのは、後者の植物油を加工する時にできる人工的なトランス脂肪酸です。

②人工トランス脂肪酸の脅威とは?

人工的なトランス脂肪酸の摂取量が多いと血中の悪玉コレステロールが増え、善玉コレステロールが減るとの報告があるほか、日常的にトランス脂肪酸を摂りすぎている場合には心臓病のリスクが高まるとの見かたもあり、健康への悪い影響が懸念されています。

植物油を加工して固形化する時に出来るトランス脂肪酸とは、主にマーガリンやショートニングに含まれていて、これらを使って製造したパンやケーキなどにも、結果としてトランス脂肪酸が含まれてしまいっています。

また、植物から油を搾る際に、高温で精製、脱臭処理を行う時にもトランス脂肪酸が発生するため、そうやって作られた食用植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれることになります。

③トランス脂肪酸はどちらに含まれているのか?

結果的に、動物性油にも、植物性油にも含まれているということになりますが、自然界の牛や羊の肉や乳から生まれるトランス脂肪酸にはまだ危険性が報告されてなく、加工植物油の方が、危険だということになります。

一番含有量が高いのが、マーガリンやショートニングと言われています。
▶ ファットスプレッド、マーガリンとの違いって何?その安全性

危険な植物油脂とは?

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(1) 酸化した油

酸化した油には過酸化脂質という物質が含まれ体に有害です。時間の経過とともに酸化がすすむのに加え、熱が加えられ特にその油の発煙温度を迫ると、変質と酸化が加速します。

(2) 精製・加工されたもの

トランス脂肪酸の心配も不要で、一番良いものは「未精製」の油です。高温加熱の上溶剤で精製されたもの、漂白処理されたものなど、製造方法に注意して油を選ぶようにしましょう。

(3) 抽出方法にも気をつけよう

精製・漂白以外に圧搾の方法にも注意が必要です。

コールドプレス(低温圧搾)法が、一番安全で基本的な抽出方法です。もちろん用いる原料の性質上、一概にすべてが当てはまるとは言えませんが、抽出工程が重要であることは覚えておきましょう。

(4) 原料となる植物の安全性

原材料の質が悪ければ当然油脂の質も悪くなります。健康な土地で育った質の良い原材料を用いたものが安全です。

(5) 化学肥料、農薬

現在多くの動植物が学肥料と農薬に頼って飼育、生産されています。植物性油の原料となる作物、種子の収穫後も化学薬品にさらされるものがあります。これらの物質は私たちの体内で健康に悪影響を及ぼすことが分かっています。

(6) 遺伝子組み換え

遺伝子組み換えの食品は健康や環境への悪影響が報告されています。コーン油やキャノーラ油、大豆油、コットンシードオイルは遺伝子組み換えの原料が使われているものが多くあります。Non-GMO 、非遺伝子組み換え表示にも注意して選ぶようにしましょう。

植物油脂まとめ

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さまざまな植物性油が工業的に作られはじめたのはこの50年、60年前のころからです。

この工業的な植物性油の登場と同時に世界的に心臓疾患、アルツハイマーなど脳疾患、そしてメタボ、糖尿病といった現代病も多く増えてきました。

そして今、トランス脂肪酸をふくめて、油の摂り方に注目が集まり、海外では特に研究がすすめられています。

日本国内でもやっと植物性油に関する議論がいろいろ始まった気がします。

はやく安心安全な植物性油(動物性油もそうですが)の世界が実現して欲しいものです。

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▶ キャノーラ油、まだ使いますか?トランス脂肪酸+αの怖い話とは

(By ゼウス23世)

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ゼウス23世

天上および人間世界を支配する、全知全能の神ゼウスの末裔。
こんな見た目だけど、実は健康オタク。
おっちょこちょいでミスを連発するので人間世界で修行中。
神からの教えを全て伝承しないと天上界へは帰れない。
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