カモミールティーの驚きの効能14選!ジャーマンとローマン、副作用は?
2015年5月に、テキサス大学によって“カモミールと長寿”についての研究結果内容が発表されました。
なんと、カモミールティーを飲む習慣のある女性は、飲まない人より寿命が長くなることが分かったのだとか・・
この研究では、女性に限った範囲での研究でしたが、カモミールの成分は今や大注目、カモミールティーは人気のハーブティーです。
カモミールには他にも非常に多くの健康効果が期待できることがわかってきています。
今回は、健康ハーブティー「カモミールティー」の特徴や効果効能、また気をつけたい副作用について、まとめてご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
カモミールとは?
カモミールはキク科の植物で和名は「カミツレ」。英語では「 chamomile」とつづられます。
4000年前の古代エジプトの時代から薬草として民間療法に使用されるなど、ハーブの中で最も古い歴史を持っています。
薬用カモミールには2種類ある
カモミールには、たくさんの種類がありますが、薬用として使用されるのは「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」の2種類です。この2種類のカモミールは、性質は似ていますが、香りに少し違いがあり、使用される用途も異なります。
【1】ジャーマンカモミール
カモミールというと、一般的にはジャーマンカモミールを指し、「ハーブティー」として広く親しまれています。ジャーマンカモミールティーは、主に花の部分を摘み取って使用した薄黄色のお茶になります。口当たりもやさしく、リンゴのような甘い香りがします。ハーブとしての効き目も比較的穏やかなため、子供からお年寄りまで、幅広く楽しめる人気のハーブです。ジャーマンカモミールは、ローマンカモミールよりも体への作用が優れていると言われていて、化粧品の原料などにも使用されています。また、ジャーマンカモミールは、青色のカマズレンという成分を多く含むため、別名「ブルーカモミール」とも呼ばれています。
【2】ローマンカモミール
一方、ローマンカモミールは、苦みがあってお茶としてではなく、精油として、またアロマテラピーなどに使用されています。ジャーマンカモミールに比べて「心や精神」に作用すると言われています。
カモミールティーの効能14選
カモミールティーは、一般的な食品スーパーでも取り扱っている店舗も多く、ハーブの効能効果も緩やかなので、気軽に始められるハーブティーの一つです。
ですが、その効果・効能は驚くほど多岐にわたります。以下に順をおってご紹介していきます。
(1)炎症やアレルギーを抑える
ジャーマンカモミール特有の成分に「アズレン誘導体」というものがあります。このアズレン誘導体は、ニキビなどの炎症を抑え、肌トラブルを改善する働きをサポートしてくれます。
また、花粉症や鼻炎、鼻づまりなどアレルギー症状を和らげてくれる効果もあるとされています。カモミールティーの蒸気を吸うだけでも鼻づまりなどがスース―楽になります♪
(2)口臭予防
「アズレン誘導体」という成分は、特に消化器系の炎症を抑えてくれる効果が高く、歯肉炎や口内炎の効果も期待できます。歯肉炎を予防することで、口臭も予防することにもつながりますよ。
(3)胃腸の働きを整える作用
カモミールティーは、胃痙攣をはじめ、胃炎、吐き気、食欲不振、過敏性腸症候群などストレス性の下痢など、消化器系の炎症についてはいろいろな効果が期待できると言われています。特に、ストレスからくる胃腸、消化器系の不調に効果が期待できます。
(4)生活習慣病の予防
生活習慣病予防に対しては、説明した「アズレン誘導体」という成分に加えて「アビゲニン」という一種のポリフェノール成分との相乗効果でとても役に立つとされています。
アズレン誘導体は、老廃物の排出と細胞の修復を促進させる働きがあり、また、アビゲニンには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は活性酸素を無害化するので、双方によって生活習慣病予防に効果があるとされています。
他にも、「アビケニン」はガン細胞の不死サイクルを途切れさせる抗がん作用も研究されているほどです。
(5)リラックス・鎮静作用
カモミールには、中枢神経を鎮静する“アンゲリカ酸エステル”という成分が含まれています。このアンゲリカ酸エステルは、カモミールのりんごのような甘い香りの成分で、副交感神経の働きを活性させ、自律神経のバランスを整え、興奮を鎮めます。
強いストレスや不安を抱えている時、リラックスしたい時にカモミールティーはおススメです。
(6)安眠作用
不眠症のケアにも効果があるとされています。夜眠る前にカモミールティーを飲むとよく眠れるようになります。就寝の1~2時間前に飲むと、より効果があると言われています。
カモミールティーの安眠作用は古くから知られていて、あのクレオパトラも利用していたという話が残っているそうです。
(7)血流改善・冷えの解消
カモミールティーには、血流の改善をして体を温めてくれる効果があります。
そのため体の冷えを解消、冷えが改善されると、便秘・貧血・ホルモンバランス・生理痛の改善など、様々な効果が期待できます。
(8)母乳の分泌を促す作用
カモミールティーには、出産後の授乳期に母乳の分泌を促してくれる作用もあるのだとか・・。リラックス効果も加わって、出産後の疲労や育児の疲れもいやしてくれる点が嬉しいですね。
(9)風邪の予防と初期症状対策へ
カモミールティーには、体を温め発汗させる作用があります。そのため、風邪などの初期症状の時に、飲用すると症状緩和が期待できます。加えて、抗菌効果や感染症予防も期待できるので、風邪にかかる前の予防としてもおススメです。ヨーロッパでは、古くから子供の万能薬としてカモミールティーは親しまれているようです。
(10)抜け毛や薄毛予防にも期待
カモミールティーには、男性ホルモンの「テストステロン」を調整する働きもあるようです。テストステロンの過剰分泌は、髪の成長を妨げると言われ、カモミールによってそれを抑えてくれるので、抜け毛や薄毛対策にもつながる可能性があります。
また、カラダの血流改善も見込めることから、頭皮への栄養運搬や老廃物除去などが活発になるようで、育毛や発毛へのプラス効果も期待されますね。
(11)抗酸化作用
カモミールに含まれるアビケニンの抗酸化作用は先に述べましたが、他にも「カマメロサイド」というポリフェノールも含まれ、これにも抗酸化作用があります。カマメロサイドは、アビケニンにも劣らないアンチエイジング効果が期待できるとされています。
参考記事
▶ 抗酸化力が高い食べ物10選!デトックス、エイジングケアに!
(12)抗糖化作用
カラダの糖化を防ぐというキーワード(抗糖化作用)も要注目です!
「カマメロサイド」は糖化を防ぐ働きがあります。私たちの体の中では、摂取した糖分が過剰になったとき、体の細胞と結合して細胞の老化が進んでしまいます。これが糖化現象と呼ばれ、心筋梗塞やガン、アルツハイマーなど加齢に伴う病気の発症に関係すると研究が進んでいます。
この糖化を抑える抗糖化作用を期待するには、ジャーマンカモミールよりもローマンカモミールの方が有力だとも言われています。
参考記事
▶ 顔のたるみ、糖化のせい?終末糖化産物を防ぐ食品15選とは!?
(13)ダイエット効果
カモミールには、鎮静効果がありますが、夕食後のリラックスタイムなどに飲むことで、体のストレスを開放し、余分な食欲を防いでくれる効果にもつながります。
(14)美肌効果
カモミールティーを飲むと、メラニンを作り出せと指令を出す「エンドセリン」というホルモン(情報伝達物質)をシャットアウトする効果があります。また、抗酸化力も高まりますので、紫外線に対しての防御力が上がります。シミやソバカスを防ぎ、肌の美白効果が期待できます。
効果がいっぱいのカモミールティーは本当に安全!?副作用はないのでしょうか?
カモミールティーを始め、多くのハーブティーにはカフェインが入っておらず、子どももお年寄りも安心して飲むことができます。過剰摂取による副作用の心配もありませんが、飲用に際して注意が必要な方もいます。
1.キク科のアレルギーのある方
ブタクサやヨモギといった、キク科の植物に対して花粉症などのアレルギー反応がある方は、同じキク科の植物であるカモミールにも、アレルギー反応を引き起こす場合があります。
2.妊娠中の方
カモミールには、筋弛緩作用と子宮収縮作用もあり、流産や早産を引き起こしてしまう可能性があるともされています。お医者さんに必ず相談するようにしましょう。
カモミールティーの効果効能まとめ
カモミールティーには、とても多くの美容・健康効果が見込まれることがわかりました。これなら人気の理由も明らかですね。
冷えや女性特有の疾患にも効能が期待されるため、女性には特におすすめのハーブティーの代表と言えるのではないでしょうか?
ハーブティーは、とっても優雅だし、もちろん精神的なリラックスをはじめ、手軽に始められる健康法の一つです。
優雅な気持ちでゆったりと、香りを楽しみながら、カモミールティーで週末のカラダを癒してあげましょう!
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(By ディオニソス)