ハーブティーは世界に何種類くらいあるの?人気10選と注意点
ハーブティーは、ヨーロッパでは紀元前から薬として飲まれていました。
香草や薬用の植物の実や花、葉や根、茎などを煎じたり、お湯で煮だしたりして飲むものをハーブティーと言います。
ハーブティーは、コーヒーや紅茶が普及している現在でも、健康志向の高い方や美容に敏感な女性たちの間でとても親しまれている飲料ですね。
男性目線だと、ハーブは山ほど種類があるけど、どのハーブティーがどうカラダに良いの?とわからないと言ってました・・。
今回は、ハーブティーの種類ってどれくらいあるのか?また人気の10種のハーブティーなどをご紹介したいと思います。
この記事の目次
ハーブティーの種類って何種類ぐらいあるの?
ハーブティーは、大きな分類として、シングル(単一ハーブ)で摂取する「シングルハーブティー」と、さらに色々なハーブをブレンドする「ブレンドハーブティー」とがあります。
ハーブティーの楽しみ方と言っても、これらを楽しむだけでなく、紅茶やジュースといった他の飲み物と合わせて飲む方法もあり、非常に幅広いものです。
ですので、世界のハーブティーの種類ってどれくらい?と聞かれても、シングルハーブティーだけでもざっと100近く、英語のサイトでもその86種類を紹介しているものもありましたので、世界にはそれ以上の数百は存在するものと思われます。さらに、その組み合わせのブレンドハーブも考えると、その組み合わせ種類は無限に広がりそうです。
ここでは、代表的な人気のシングルハーブティー10種類をご紹介します。
人気ハーブティー10選
【1】 カモミール(ジャーマン)
カモミールには、とてもたくさんの効果があります。リラックス効果や鎮静効果、心や神経に働きかける作用があることは、よく知られていますよね。ギリシャでは、月経痛をはじめとする婦人科系の病気や更年期の症状緩和などの薬としても飲まれていました。
他にも、花粉症などのアレルギー改善や炎症抑制の効果があることでも知られています。
ノンカフェインのやさしいハーブティーで、日本でも人気のハーブティーです。
【2】 ローズヒップ
ローズヒップとはそもそも何か?が意外と知られていないかもわかりません。
ローズヒップは、バラの「花の実」のことです。ビタミンCやE、そしてビタミンAが豊富なため、ローズヒップは“ビタミンの爆弾”とも呼ばれたりしています。他にも鉄分やカルシウムなども含まれています。赤い色彩がとても鮮やかで酸味のある味わい、おしゃれなハーブティーの代表ですね。
参考記事
▶ ローズヒップティーの効果効能7選!人気おススメ商品5選、注意点とは
【3】 ネトル
ネトルは、ヨーロッパ原産のハーブですが、繁殖力が非常に強いので、現在では世界のいたるところで生育されるようになりました。
古くからの歴史をもっており、ビタミンやミネラル分も豊富なことから、特に妊産婦さんの栄養補給に用いられてきました。また、鉄分も含まれているので、貧血予防にも効果的で、血液を増やし血液浄化の役目も果たします。
また、ネトルには抗ヒスタミン成分が含まれています。そのため、喘息や花粉症などのアレルギー症状を緩和するといった効果も期待できます。また、消毒効果もあるため、風邪やインフルエンザなど感染症から体を守ってくれるのも嬉しい効果です。
【4】 ラベンダー
ラベンダーは地中海沿岸の原産で、日本でも北海道富良野のハーブ畑がとても有名ですね。
ラベンダーは“ハーブの女王”とも呼ばれていて、食用や薬用のみならず、香水やアロマ、クラフト類などにも利用され大変人気のハーブです。
ラベンダーの香りには、古来から『神経を落ち着かせる効果がある』とされていて、現代の科学的な研究結果も出されています。ストレスを感じやすいという方には、お勧めのハーブティーになります。
不眠症の人が、枕元にラベンダーを置いて香りをかぐだけで心が落ち着き、安眠できたり、頭痛やめまいなどの症状も軽減するなど様々な効果があります。
【5】 ペパーミント
ペパーミントは、暴飲暴食などで胃の調子が落ちた時に消化を助けてくれたり、腹痛や胃痙攣などの症状を緩和してくれる作用もあります。また、リラックス効果、鎮静効果もあるため、精神的な緊張やイライラを沈めてくれます。無気力や鬱症状、不眠などを改善し精神を安定させる作用が期待できます。
ペパーミントの効能は他にもあります。偏頭痛に伴う胃のむかつき、乗り物酔いや吐き気を沈める、麻痺作用や抗菌作用によって、歯痛を和らげてくるといった効果もあります。
非常に優れたハーブですが、過剰な摂取による胃粘膜の乾燥の症状も確認されており、適量を守って摂ることが大切なハーブです。
【6】 ラズベリーリーフ
ラズベリーリーフは、妊娠後期の妊婦さんや出産を終えた方に愛飲されているハーブティー。子宮や骨盤の筋肉を強くしてくる働きがあります。出産の前後に定期的に飲むことで、出産がスムーズに進み、産後の体の回復も早くなると言われています。
ただし、子宮収縮の働きもあるため、妊娠初期の妊婦さんが飲んでしまうと、流産や早産のリスクが高くなるとも言われ、その点は、注意が必要です。
また、生理痛の緩和、口内炎や花粉症などの炎症抑制の働きもあります。
【7】 ダンデリオン(西洋タンポポ)
ダンリオンは、ヨーロッパ原産のタンポポ。和名は西洋タンポポで、日本でも道端のいたるところで見ることができます。ダンデリオンティー(たんぽぽ茶)は、タンポポの根っこを焙煎したお茶で、鉄分やミネラルが非常に豊富です。少し苦味があって、コーヒーの風味に似ていますが、ノンカフェインの優しいお茶です。
ダンデリオンは、貧血の解消、デトックス効果を始め、お通じを良くして便秘解消などの効果も期待できます。
また、血行を促進して冷え性改善や新陳代謝を促す効果もあり、授乳中のお母さんにも大変注目されているハーブティーになります。
【8】 エルダーフラワー
エルダーは、ヨーロッパ原産の針葉樹。古くから魔よけの力があると言われて様々な伝説や迷信などが残されている植物です。
そのエルダーに咲くエルダーフラワーは、粘液を浄化して呼吸器の軌道をきれいにしてくれることから、風邪治療に用いられてきました。「何だか風邪っぽいな…」と感じたら、エルダーフラワーティーがおすすめになります。欧米では、『インフルエンザの特効薬』としてもよく知られています。
また、利尿、発汗作用にも優れているので、体内にたまった毒素排出に、またデトックス効果も期待ができます。
他にも、アレルギー性鼻炎や花粉症、鼻づまりの緩和など、様々な効能が期待されることから『万能の薬箱』とも呼ばれています。
【9】 ルイボス
ルイボスティーの原料となるルイボスは、マメ科の針葉樹で、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈一帯でのみ唯一栽培されているものです。
乾燥気候で朝夕の寒暖差が30℃以上、ミネラル豊富な土壌といった組み合わせが必要で、南アフリカのセダルバーグ山脈でしか育たないのだそうです。
ルイボスティーには、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)酵素という抗酸化成分がたくさん含まれています。この酵素は、老化をゆるめ若々しい美肌に導いてくれたり、体の免疫力を高め細胞の新陳代謝を促してくれたりします。
また、アトピー性皮膚炎の軽減、むくみ・冷え性の改善、デトックス効果なども期待できます。老廃物をため込まず、胃腸の働きを良くし、結果ダイエットにもつながるという嬉しいハーブティーです。
参考記事
▶ ルイボスティー世界ブームの理由!驚きの成分9選、効能9選!
【10】 バタフライピー
鮮やかな青色が特徴のバタフライピー。タイを中心にアジア各国で栽培され、お茶だけでなくヘアケア製品など幅広く使われています。見た目も、その効果も万能だとして人気です。
バタフライピーには、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが、ブルーベリーの実に4倍も含まれているようです。アントシアニンといえば、疲れ目に効果があることで有名な成分ですね。
他にも、バタフライビーには、高い抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果や、頭皮の血行促進、白髪の予防といったことにも効果が期待できます。
ハーブティーを飲むときの注意が必要な方
(1)服用中の薬がある方
服用中の薬がある方は、ハーブティーとの飲み合わせに注意しなければなりません。飲み合わせが悪い場合、その薬の効果が減ってしまったり、逆に重大な副作用につながってしまう可能性もあります。
服用中の薬がある方、病気治療中の方、持病をお持ちの方などは、病院でお医者さんに相談してからハーブティーを選ぶようにしてください。
(2)妊娠中の方、授乳中の方
ハーブティーの中には、ホルモン分泌に影響する成分が含まれているものもあります。中でも、子宮収縮作用など、子宮に影響を与えるものもあり、妊婦中の方には特に注意が必要です。
一例をあげると、ラベンダーやラズベリーリーフ、ローズマリーなどがそれにあたります。
授乳中の方は、体調が変動しやすく、母体に入ったものがすぐに授乳を通して赤ちゃんへの影響が出てしまいます。
中には、妊娠中や授乳中だからこそ、すすめられるハーブティーもありますので、絶対に産婦人科の先生、またはハーブティー専門家の方のアドバイスを受けながら購入するようにしましょう。
(3)食物アレルギーがある方
一般の食品と同じように、ハーブティーでもアレルギー反応が出てしまう方もいます。
ほとんどは安全に飲むことができますが、中には発疹を始めアナフィラキシーなどのアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。他にも嘔吐・胃痛・下痢・頭痛・めまい・不眠症などといった副作用の原因になる可能性もあります。
ハーブティー人気種類まとめ
今回ご紹介した代表10選は世界のハーブティーから見るとほんの一部。
ハーブティーは、たくさんの種類と効能がありますので、ご自身に合ったものが見つけられるとよいですね。リラックスのため、デトックスのため、風邪予防のためなどなど、求める目的に合わせて選んだり、単にその風味、さわやかさや酸味、香ばしさなどで選んだり…
ぜひあなたにとってのお気に入りハーブティーを見つけて、素敵なハーブティーライフを送ってくださいね。
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