コーングリッツって何?遺伝子組み換えが危険!代用に使えるものは?
コーングリッツとは、正確にはデントコーンやフリントコーンという品種のトウモロコシの皮と胚芽部分を除いた胚乳の部分を挽わりにした粉のことです。
お米で例えると、精米したあとの白米の部分のイメージになります。
しかし、日本ではトウモロコシを挽いた粉を総称する言葉でも「コーングリッツ」が使われることもあるようです。
今、このコーングリッツの原料となるトウモロコシには、遺伝子組み換え種による危険性も指摘されています。
今回は、トウモロコシから作られるコーングリッツについて、指摘されている危険性(遺伝子組み換え)について、コーングリッツの代用品はあるか?などをご紹介していきます。
この記事の目次
コーングリッツとは?
(1)日本のトウモロコシ事情
実は日本は、世界最大のトウモロコシ消費国であり、輸入大国。1年間の輸入量は約1400万トンにも及び、そのほとんどがアメリカからの輸入に頼っています。
- 日本人一人当たりに換算すると、年間約110kg消費??
- あれっ、ちょっと計算が合わない気がしませんか?
いやいや、一人あたり110㎏もトウモロコシを食べてるわけではなく、その実態は家畜や食材原料としてです。
輸入したトウモロコシの約75%が家畜の飼料用、そして約20%がでんぷん原料として使われています。コーングリッツなどに加工されるのは最終、1~5%ほどになります。
日本で販売されるコーングリッツのトウモロコシ原料は、ほぼ全量がアメリカ、ブラジルなど海外からの輸入品です。
(2)コーングリッツとコーンミールとコーンフラワーの違いは?
コーングリッツ、コーンミール、コーンフラワーの違いは何でしょう?
全てトウモロコシを原材料とする製品ですが、そのトウモロコシを引いた後の「粒の大きさ」の違いによって名前が変わります。
一番粗挽きのものが「コーングリッツ」、中間程度に細かく挽いてあるのが「コーンミール」、更に一番小さく粒が挽かれているのが「コーンフラワー」と区別されています。
(3)コーングリッツを使った食品の例
コーングリッツを使う食べ物と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが「イングリッシュ・マフィン」でしょうか? トースターでこんがり焼くマフィン、サクッとした食感が癖になり人気ですよね。
生地の中に混ぜ込む場合もありますが、イングリッシュ・マフィンの最大の特徴といえば、表面についたツブツブ、これがコーングリッツやコーンミールです。
次に、アメリカのママの味とも呼ばれ、日常的によく食べられているパン製品に「コーンブレッド」があります。こちらもコーングリッツが材料として使用され、トウモロコシからくる穏やかな甘さと、そのユニークな食感が人気のパン製品です。
他にも、コーンフレークなど、朝食で食べるシリアルや、コーンベースのスナック菓子、ビールや焼酎を作るときの醸造用としてもコーングリッツが利用されています。
コーングリッツ、トウモロコシ原料に指摘されている危険性とは?
ネット時代、世界のさまざまな情報が簡単に手に入るようになり、また真偽のほどはともかくとして噂が拡散する時代となりました。
日本に対する最大の輸出国であるアメリカで大きく指摘されているトウモロコシの問題!
それは「遺伝子組み換え」により開発されたトウモロコシ原料です。
【1】遺伝子組み換えとは?
遺伝子組み換えとは、自然には発生しない遺伝子組み合わせを人間が強制的に行う技術のことです。DNA操作という表現をすると、少し脅威を感じるかもわかりません。
遺伝子組み換えを積極的に推し進める企業や、そこから生まれる商品市場を守ろうとする政府機関では、『遺伝子組み換えは健康に害を与えず、安全だ』と宣伝しています。
しかし実態はどうなのでしょうか?
中身をよく調べてみると、その安全性の根拠となる実測データが実に根拠が薄かったり、たったの90日程度の浅い実験データだったり、と安全性にまったくつながらない、と指摘する市民団体や疑問の声が大きくなってきています。
【2】なぜ遺伝子組み換え操作を続けるのか?
遺伝子組み換え技術が産まれた理由は、技術開発企業の利権問題や国による仕組まれた政策なのでしょうか?
もともとのこの技術開発が進められたきっかけは、除草剤や害虫に負けない遺伝子を農作物に組み込み、人間の手を煩わせずに楽に大量に農作物を作るためです。
そもそも、アメリカのバイオ科学企業の「モンサント社」が、この遺伝子組み換え技術を開発しましたが、遺伝子組み換え技術とセットで、自社の強力な除草剤を販売することも目的だったという話もあります。 ダブルで儲けられるという「モンサント社」が描いた営利ストーリーによるものです。
【3】遺伝子組み換え技術による育てられた作物の影響は?危険なのか?または安全で私たちにとってメリットをもたらすものか?
3-1.歴史が浅くまだ不確かな技術
遺伝子組み換えの技術は、まだ歴史が長くありません。
従来発生しなかったような問題が、今後発生してくるかもわかりません。どちらとも予測が立てられないのが、最大のリスク要因だと思われます。大げさな話、今後新たな遺伝子交雑により全く違う特性や毒素をもった作物が産まれてくる危険性が無いとは言い切れないと思います。
3-2.健康が害される可能性
この遺伝子組み換え技術の開発目的は、除草剤や害虫に負けない環境に強い農作物を作ることでした。そのため、モンサント社の強力な除草剤を散布しても枯れずに、大量の収穫が期待できます。
農家さんの効率化が大きく助けられます。
しかし、大量の除草剤散布で作られたような作物は、本当に人間の健康にまったく影響がないのでしょうか?
アメリカでは、多くの遺伝子組み換え食品が流通してきた歴史をもっています。この遺伝子組み換え食品の流通量に比例して増加してきた慢性疾患ということで報告されている例もあります。
例えば、癌や白血病、アレルギー、自閉症、奇形児の出生など、どれも深刻な疾患ばかりでこれが本当ならば怖い話です。
3-3.深刻な環境汚染
強力な除草剤の散布は、その農作物だけでなく周辺の土壌汚染の原因にもなります。
汚染された土に雨が降り、土壌から除草剤が流れ出すと、近くの川や地下水にも影響が出ます。
水が汚染され、魚や鳥などにも影響が出る可能性がある。
遺伝子組み換え作物にだけ、効果的に薬が使用できるならまだしも、当然ながら、このような周辺土壌、河川、また飛ばされた花粉を餌とする昆虫やミツバチにも影響が出てくる危険性をはらんでいます。
気を付けましょう。日本の遺伝子組み換え食品
日本での食品の原料表示は世界的に見てとても緩いモノになっています。調べましたが、商品ラベルに『遺伝子組み換え原料を使用していません』と表示されていても安心できないことがあるようです。
それは、
- 商品重量に占める上位3番以内の原材料にしか表示義務がない
- 当該作物の含有量が5%未満ならば『非遺伝子組み換え』として表示が可能
- 加工された油脂、醤油など、また原料のみでタンパク質が商品に残らないものも『遺伝子組み換え』原料の表示義務がない
- 海外からの原料輸入、最終日本で解凍、再加熱してしまえば、『国産』と表示できてしまう
などといったもので、まだまだ日本の食品原材料表示基準には大きな抜け道が存在することは覚えておいた方が良いでしょう。
コーングリッツの代用品として使えるもの
コーングリッツは幅広く料理に使用できる万能食材なのか?というとそうでもありません。
一袋買うと余って、困るという意見もよく聞きます。それに、遺伝子組み換え原料と噂されると怖くて食べられなくなる方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたに「コーングリッツ」の代用品として使えるものを一部ご紹介。
- プレーンタイプのコーンフレーク(遺伝子組み換えの心配のないもの)やシリアル類をミキサーで粉々にして使用する
- トウモロコシが原料となる菓子類(遺伝子組み換えの心配のないもの)をミキサーで粉々にして使用する
以上、クックパッドを参照。
- (イングリッシュ・マフィンを作るときなどは)粗めの「パン粉」で代用が可能、「パン粉」で表面のツブツブ感を演出します。
コーングリッツまとめ
現状では、コーングリッツ、またはその原料のトウモロコシは様々な危険をはらんだ「遺伝子組み換え食品」になります。
日本国内では、遺伝子組み換え作物の栽培が禁止されています。しかし、なぜだか、輸入品については管理が弱いという印象が今回強く残りました。
アメリカからの圧力だというのは今や常識かもわかりませんが、まったくもってトウモロコシの遺伝子組み換え原料の輸入は許可されています。
日本では現時点で明確な危険性が確認されていないから大丈夫という論調も多く残っていますが、海外ではNON-GMO(非遺伝子組み換え原料)の認証制度も多くなってきています。
この事実は私たちが広く知るべきかとも思います。
そのうえで、自己判断により食べる人は食べる、食べない人は食べない。そのように、自分たちの口にするものに対しては選択して食べるようになりたいものです。
また、コーングリッツを使用する際には、代用品もうまく利用しながら、料理を考えてみると良いのではないでしょうか?
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