ペスカトーレとは?人気の本格レシピの作り方、ぺスカトーレレシピ6選
魚介の旨みがギュッと詰まったスパゲティと言えば、ペスカトーレですね!ペスカトーレは、非常に手間のかかる料理のように思いがちですが、意外と簡単に出来てしまいます。魚介をたっぷり使った、ちょっと豪贅沢な食事を楽しんでみませんか?
今回は、ペスカトーレとは?ペスカトーレ人気の本格レシピ・作り方、色々なペスカトーレレシピ4選をご紹介したいと思います。
この記事の目次
ペスカトーレとは?
ペスカトーレ(Spaghetti alla pescatora)は、魚介類を使ったトマトベースのスパゲティを意味します。
日本でも、エビやイカ、あさり、ムール貝などを使用したペスカトーレがポピュラーになっていますが、エビやあさりといった特定材料が使われていなければならない、という訳ではありません。
あくまで、“魚介類を使用している料理全般”をペスカトーレと言っています。
本来、ペスカトーレとはイタリア語で“漁師風”という意味に訳され、北イタリアのマッジョーレ湖・ペスカトーレ島の漁師たちが売れ残った魚介類やアラなどをまとめてトマトソースで煮込んだことがはじまりだと言われています。
元々は、日本で言うところのあら汁(魚を三枚おろしにした残りの部分“アラ”を利用した汁物)のようなものでしょうかね。現在の“ペスカトーレ”は見た目にも美しい魚介類をふんだんに使用していますが、もともとは“残りもの、余りもの”の魚介たちを美味しく食べるための漁師料理だったようです。
その魚介の旨みがギュッと詰まったペスカトーレは、地中海料理そのもので、次第にスパゲティのソースとして使用されるようになっていきました。
日本でも人気のパスタ料理の一つで、魚のアラや魚介からあふれる旨味が評判となり、徐々にエビやイカ、あさり、ムール貝など見た目も華やかな魚介類をふんだんに使った現代のペスカトーレの形になっていきました。
ペスカトーレロッソとペスカトーレビアンコって何?
実は、ペスカトーレという名前の料理は2種類あります。
その2種類とは、ペスカトーレロッソとペスカトーレビアンコですが、その違いは、トマトソースを使うか使わないかです。使うのがペスカトーレロッソです。
一般にペスカトーレと言うと、トマトベースのものが多く、その点では、ペスカトーレロッソを指すことが多くなっています。ロッソとは、イタリア語で“赤”という意味で、トマトソースを使うペスカトーレは、ペスカトーレロッソと言われています。
対して、ペスカトーレビアンコは、イタリア語で“白”という意味。トマトソースを使用せず、白ワインやオリーブオイル、にんにくなどをふんだんに使い旨味を出したオイルベースのものを指します。
ロッソやビアンコが名前に入った人気のスパゲティメニューには「ボンゴレ」もあります。
これもトマトベースのものをボンゴレロッソ、トマトソースを使用しないオイルベースのものはボンゴレビアンコと呼ばれています。
ペスカトーレロッソとボンゴレロッソの違いとは?
次に、ペスカトーレロッソとボンゴレロッソの違いも知りたくなってきました。それは一体どのようなものなのでしょう?
ボンゴレ(アサリ)ロッソも魚介のトマト煮込みだから同じだよね?と思いますよね・・・。
実はペスカトーレロッソもボンゴレロッソも、作り方や味付けなどは基本的には同じものになります。魚介類全般を使用したトマトソースのスパゲティをペスカトーレロッソと言いますが、魚介の中でもアサリを使用したものを特に「ボンゴレロッソ」と呼んでいます。
ペスカトーレの作り方2選(人気の本格レシピ編)
【1】絶品!簡単本格ペスカトーレ!
< 材料 >
- 有頭エビ 4尾
- アサリ 200g
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 2片
- 鷹の爪 1本
- 白ワイン 100~200cc
- トマト缶 3/4缶
- 塩 適量
- 胡椒 適量
- パスタ 180g
- 水 茹でる分
- オレガノ お好みで
< 作り方 >
- 魚介類の下ごしらえをします。アサリは殻を摺合せ手洗い、有頭エビは殻のまま背ワタを取ります
- にんにくは、みじん切りし、鷹の爪は種を取り出します
- フライパンにオリーブオイルと②の材料を同時に入れてから、弱火にかけ、じっくり香りを移します
- にんにくの香りがしてきたら、エビとあさりを入れ、白ワインを入れて蓋をし、蒸し煮します
- 有頭エビは色が変わったら、アサリは殻が開いたら取り出しておきます
- 煮汁にトマト缶をつぶして入れ詰めます。水分を少し飛ばしてから、⑤の魚介を戻し入れます
- 塩・胡椒(お好みでオレガノ)で味を調えます
- 鍋に水と塩(水に対して1%の量が目安)を入れて、スパゲティを茹でます
- 茹であがったら、⑦のトマトソースと混ぜて完成です
見た目の豪華さからか、ペスカトーレは手間のかかりそうなイメージですが、作業工程もあまり多くなく、難しく手間のかかることもないため、意外と簡単に出来てしまうと思います。魚介の下ごしらえと、ニンニクのカットを除けば後は順番にフライパンに入れていくだけです。ひとつ難しい点は、トマトソースの塩加減でしょうか。後で、塩ゆでしたスパゲティを加えますので、トマトソースに塩を加えすぎないように加減するとよいと思います。
参考レシピ ⇒ クックパッド
【2】シェフ直伝ペスカトーレロッソスパゲティー
20年以上有名ホテルやレストランで料理をしてきたシェフのレシピです。プロの味を家庭で簡単にできるようにアレンジしています。こちらのペスカトーレは、冷凍シーフードミックスとトマトのダイス缶を使用した、お手軽なレシピです。初めに熱したオリーブオイルににんにくと鷹の爪を入れて香りを付けます。そこにシーフードミックスと白ワインを加えて少し火を入れます。次にトマトの缶詰をいれて煮込んだらソースの出来上がりです。そこへ、茹でたスパゲティを入れて完成です。
参考レシピ ⇒ クックパッド
その他、色々なペスカトーレレシピ4選
【3】スープタイプのペスカトーレ
こちらは、トマトソース多めのスープタイプのペスカトーレロッソです。魚介の具材は、えび、いか、あさりです。トマトソースは、トマト缶、玉ねぎ、にんにくの他にセロリを入れて、旨みと香りをプラスします。セロリを入れることで、コクがあるにすっきりとした味わいに変化します。魚介の旨みと野菜の旨みがたくさん詰まった美味しいスープが楽しめるスパゲティです。
参考レシピ ⇒ オレンジページ
【4】土曜日の昼、ペスカトーレビアンコ
こちらは、トマトソースを使用しないオイルベースのペスカトーレビアンコのレシピです。ペスカトーレビアンコは、フライパンにオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れて火にかけて香りを出し、魚介類を加えてサッと炒め、塩と白ワインを加えて蓋をして蒸します。そこに、茹であがったスパゲティと少量の茹で汁を入れ、スパゲティに味を吸わせるように炒め合わせて完成です。スパゲティは、ソースを吸わせるため、3分ほど茹で時間を短縮して具材と混ぜ合わせることがポイントです。旨味の移ったソースを吸い込んだスパゲティは最高の味です。
参考レシピ ⇒ レシピブログ
【5】シーフードリゾット
スパゲティペスカトーレをリゾットにしたシーフードレシピです。
トマトソースは、スパゲティと同様の要領で作ります。フライパンにオリーブオイルを熱し、洗っていないお米を入れ、透き通るまで炒めます。そこにトマトソースを少しずつ入れていき、お米と一緒に煮詰めながら、丁度良い硬さになったら完成です。お米から作るのが、手間ならば、ご飯を使うという時短方法もありますので、是非ペスカトーレリゾットにも挑戦してみて下さい。
参考レシピ ⇒ オレンジページ
【6】ピザ・ペスカトーレ
ペスカトーレで使うトマトソースは、リゾットにも使えますが、ピザにも使えます。
トマトソースを作ります。水分が気になる場合は、多少煮詰めて水分を飛ばします。ピザ生地もあらかじめ作って発酵を終えます。フッ素樹脂加工のフライパンを強火で熱し、円形に伸ばしたピザ生地1枚を入れて両面焼きます。焼いたピザ生地の上にトマトソースとカットした魚介類を散らし、蓋をして弱火の中火で2分ほど焼きます。魚介に火が通ったら、オリーブオイルをかけて完成です。チーズをかけても美味しそうですね。
参考レシピ ⇒ レタスクラブ
ペスカトーレとは、作り方まとめ
ペスカトーレと聞いたとき、トマトベースの魚介を使ったスパゲティをイメージする方がほとんどだと思いますが、ペスカトーレには、リゾットやピザ、またトマトを使わないオイルベースの料理にも
ペスカトーレという名前が使われていることまでは知りませんでした。
どのペスカトーレも、ソースにギュッと旨みが詰まっていて、魚介類が美味しく楽しめる味になっています。地中海沿岸の魚介の美味しさを知りつくした、イタリアの漁師さん達が生みだした料理というのも納得ですかね。
意外にも簡単に作れてしまいますので、是非ペスカトーレ料理をご家庭でもチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?普段、お店で出てこない魚介類を使ったオリジナルのペスカトーレも自慢できちゃいそうです♪
(By ディオニソス)
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