ひじきの栄養素、健康効果7選!乾燥、生ひじきの保存法は?
鉄分やミネラルが豊富なため”女性の美しい黒髪に良い!””長生きができる”と言われている「ひじき」。私たち日本人の食卓では昔から欠かせない食材の一つです。
ひじきは栄養素をそこなわずに乾燥できるのも嬉しいところ。乾燥ひじきで保存も簡単!
今回は
- ひじきが持つ驚きの栄養素
- ひじきがもたらす健康効果7選とは
- タイプ別ひじきの保存方法
についてご紹介していきます。
この記事の目次
ひじきとは
ひじきは、褐藻(かっそう)類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の一種です。(英語:Hijiki, Hijiki Seawood)
アジアでも、日本を中心に、朝鮮半島と中国南部にしか生息していません。やはり日本が代表的なひじきの消費大国です。(日本は北は北海道から南は沖縄までと広く生息しています)
波の荒い岩場に生い茂り、春から初夏にかけて成熟していきます。
日本では、長崎、徳島、大分などで「わかめ」に変わる海産物として養殖が始まりましたが、まだ市場の90%は中国、韓国からの輸入ひじきです。
ひじきと言えばやっぱり大豆と一緒の煮物ですが、醤油、砂糖で煮る「ひじきの五目煮」や、ひじきご飯、卵焼きに入れたり、酢の物、サラダなども人気の食べ方ですよね。
ひじきの栄養素は?
分量 100 g あたり | |
カロリー (kcal) | 139 Kcal |
脂質 | 1.3 g |
飽和脂肪酸 | 0.2 g |
多価不飽和脂肪酸 | 0.3 g |
一価不飽和脂肪酸 | 0.2 g |
ビタミン類 | |
ビタミンA | 270μg |
ビタミンE(αトコフェノール) | 1.1mg |
ビタミンK | 320μg |
ビタミンB1 | 0.40mg |
ビタミンB2 | 1.10mg |
ナイアシン | 2.9mg |
葉酸 | 84.0μg |
ミネラル類 | |
ナトリウム | 1400mg |
カリウム | 4400mg |
カルシウム | 1400mg |
マグネシウム | 620mg |
リン | 100mg |
鉄分 | 55.0mg |
亜鉛 | 1.80mg |
銅 | 0.20mg |
マンガン | 1.7mg |
ヨウ素 | 47000μg |
引用: Food nutrition facts and count calories in food
ひじき栄養素の特徴とは?
(1) イワシの丸干しの3倍以上の「カルシウム」
ひきじのカルシウム量はなんと、100g当たり1,400㎎も。
これは、プロセスチーズの2倍以上、ケールの6倍、イワシの丸干しの3倍、ヨーグルトの11倍以上にも上るんです!
(2) 「食物繊維」が100g中3gも!
便秘にとっても効果がある食物繊維。カラダの有害物質も吸収して排出してくれる効果があります。そして、ひじきの食物繊維量は、ごぼうやパセリの約7倍も含まれているんです!
(3) 「マグネシウム」が生ガキの7倍!(100g当たり620㎎)
神経興奮を抑えたり、体温調整などにも大切なマグネシウム。現代人はとくに不足しがちな栄養成分です。ひじきにはこの大切な栄養成分が100g当たり620㎎も含まれています。
ひじきの健康効果7選!
ひじきを食べるとこんな健康効果がたくさん!
海のミネラルたっぷりのひじき。こんなにも私たちに健康効果をもたらせてくれます。
【1】 ホルモンサポート
ヨウ素(ヨード)は甲状腺ホルモンの主原料。 甲状腺ホルモンは新陳代謝を促したり、成長ホルモンを促したりと、カラダの機能を維持するために重要なミネラルです。
あまりにも多くのヨウ素を摂るのは有害ですが、それほど摂れている人が非常に少ないと言われている栄養素です。
ひじきは、ホルモンバランスを保つためのヨウ素(ヨード)の大切な供給源になります。
【2】 消化を助ける食物繊維
ひじきをはじめとする海藻類は、緑の葉野菜と呼ばれるくらい食物繊維がぎっしり詰まっています。食物繊維は、栄養の吸収を助け、便通をよくしてくれることで知られています。
食物繊維はまた、消化不良や過敏性腸症候群(BIS)など一連の腸の問題を解消するサポートをしてくれます。
【3】 コレステロールを下げる
すでに説明したように、ヒジキの食物繊維は、緑の野菜と同じです。
ひじきの高い食物繊維量は、カラダの中のインスリンとブドウ糖のバランスをとって、余分なコレステロールの蓄積を予防してくれるとも言われています。
【4】 自然のエナジーチャージ
ひじきは驚くほど高い鉄分を含んでいます。いくつかの品種では鶏レバーの約5倍の量を含んでいます。
鉄分は赤血球の必須成分であり、ひじきを含んだ食事をすることで、貧血の予防に役立つだけでなく、酸素の輸送を助け、カラダのエネルギーレベルを向上してくれます。
【5】 骨の健康に!
加齢とともに、どんどんと骨の力は弱くなります。しかし、ミネラルを適切に摂ることによって、骨の力が弱まることを最少限にすることができます。
ひじきは牛乳やチーズに比べてカリウムを豊富に含んだ食材です。ひじきを積極的に摂ることによって、骨粗しょう症の予防に役立てましょう。
【6】 安眠効果も!
長年にわたって、マグネシウムは効果的な睡眠誘発剤として認識されています。
それは、ストレス解消、リラックス効果をもたらすホルモンの分泌に役立つと言われているためです。マグネシウム濃度が高いひじきを摂ることによって、安眠効果が期待されています。
【7】 質の良い健康食品
ひじきは必須のミネラルや栄養素でいっぱいです。特に鉄分、カルシウムなどが有名ですが、実はビタミンAやリノレン酸も含んでいます。
ヒジキの世界的な懸念の一つは、ヒ素の含有量が高いことですが、過剰に摂取しなければ大丈夫だと言われています。
参考記事
▶ ひじきに発がん性⁉栄養たっぷり乾燥ひじきの安全な食べ方とは?
ダイエットにも効果が期待されるひじき!
ひじきには、ダイエットにも効果があるとされています。
中性脂肪を減らすサポートをしてくれる「タンニン」そして、食物繊維に、お腹の中で膨らむ特長もあるため、ダイエット時にも満足感を得やすいといった嬉しい効能もあります。
ひじきのタイプ別保存の方法と期間は?
ひじきは、生か乾燥かまた調理後かによって、それぞれ保存期間が違いますので、注意してくださいね。
- 【生ひじき】 1~2日しか冷蔵保存はできません
- 【乾燥ひじき】 開封前だと1年ほどは保存可能(開封後は早めに)
- 【調理後ひじき】 冷蔵ではなく冷凍がおススメです。保存期間は1~2ヶ月まで
摂りすぎには注意しましょう!
ひじきが世界的に人気が高まってきた中、ひじきには無機ヒ素が含まれているので、食べ過ぎに注意という勧告が2004年に英国食品規格庁から発表されました。
私たち摂取量の多い日本人はぜひ知っておきたい内容ですね。
こちらのページも参考にしてください。
東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/hijiki.html
ひじき栄養素まとめ
低カロリーで、余分な老廃物も出してくれる食物繊維を含んだひじき、女性にはとくに嬉しい効果がたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか?
また、成長ホルモンが欠かせない発育途中のお子さんにも大切ですね。積極的に摂っていただきたい食材の一つです。
驚くほどのビタミンやミネラルがたっぷり入ったひじき。
ぜひ毎日の食卓に取り入れてくださいね♪
(By ゼウス23世)