ナツメグとは?嬉しい効能7選!味、代用品など、致死量もある!?
料理に使うナツメグといえば、ハンバーグに入れるもの。料理好きのあなたならそんなイメージも強いかもわかりません。
ナツメグはほのかに「甘い香り」が特徴的な、一般家庭でもよく使われる人気の香辛料の1つです。
香辛料としての使い方以外にも、漢方など薬としても使われています。
とっても健康効果の高い「ナツメグ」ですが、摂取量を誤ると最悪死に至るような副作用を持ち合わせているっていうことをご存知でしたか?
今回は
- ナツメグの持つ健康効果、効能
- 気をつけたい副作用や注意点
- いろいろな活用法など
などについてご紹介していきます。
この記事の目次
ナツメグとは何か
まずナツメグとは高さが16〜18メートルにもなるような、常緑高木の一種です。
そのナツメグの果実は直径4cmくらい。果実の使い方は様々で、外側の外皮の部分は香辛料の「メース」となり、果肉の部分は火を通して「食用」にされます。
そして、実の中心の種子の部分、これが“香辛料”「ナツメグ」として使われます。
普段私たちがスーパーで見かけるナツメグは、ほとんどが粉末にされているのがほとんどですが、粉末になる前のナツメグの種子は、アーモンドや小さいくるみような見た目をしています。
ナツメグは4大スパイスの1つ
ナツメグの生産は、主にインドネシア、スリランカ、西インド諸島のグレナダ島など。
古代では種子よりも皮の「メース」の方が需要は高かったようですが、ナツメグは高価なスパイスとして、取引されていました。
14~16世紀には、胡椒、クローブ、シナモンとならんで、4大スパイスとして海外取引がされてきました。
ナツメグは女性に嬉しい効能が?
ナツメグは香辛料以外に、漢方薬としても使われてきました。それぐらい意外な薬用効果があるのです。
体を暖めたり、発汗作用、精神鎮静によい香りでアーユルベーダに使われるなど、南国特有の嬉しい効果があるのですね。
ナツメグの効能7選
【1】 疲労回復、ストレス軽減
ナツメグは脳を刺激すると言われています。疲労回復やストレスを軽減するのに役立ちます。
また、ナツメグには集中力を高める効果もあるとされています。
【2】 痛み緩和
ナツメグは鎮静剤として使われてきました。古代中国では定番の鎮静剤です。炎症をはじめ、腹痛などにナツメグは使われてきました。関節痛、関節炎、筋肉痛などがひどい場合は、患部に直接ナツメグを塗布してみてください。
【3】 消化改善
下痢、便秘など消化器系の問題がある場合には、ナツメグが有効かもわかりません。
ナツメグに含まれる成分「ピネン」は胃の消化を助け、胃粘膜も保護してくれると言われています。腸から余分なガスを取り除いて、胃を和らげ、食欲も高めてくれる効果も期待できます。
【4】 口臭の予防
ナツメグには抗菌性もあります。そのため、口の中の細菌によって引き起こされる口臭の治療にも効果があります。
ナツメグは実は歯磨き粉にも使われている成分です。歯肉トラブルの治療にも使われています。
【5】 肝臓と腎臓のデトックス
デトックスはアーユルベーダの基本です。現代人のストレス、たばこ、ダイエット、空気の汚染など外的環境により、臓器に様々な毒素がたまっていると言われています。
そして、その毒素は肝臓や腎臓に蓄積されやすいと言われています。
ナツメグはこれらの臓器の強壮剤として、毒素をキレイにしてくれ、また腎臓結石の予防にも有効との報告がされています。
肝臓はなかなか悲鳴を上げない臓器としても有名ですよね。定期的なナツメグの摂取が健康につながる可能性があります。
【6】 スキンケア
ナツメグは、スキンケア剤としても人気です。
ナツメグのパウダーにレンズ豆のパウダーで作られたスクラブで、余分な油脂や毛穴をキレイにしてニキビ予防にもつながります。
【7】 睡眠サポ―ト
眠りにつけない夜には、ミルクにナツメグパウダーを溶かしたナツメグミルクが、精神的なリラックス効果と眠気を産み出してくれます。
香辛料としてとっても優秀なナツメグの使い方
ナツメグは、料理を美味しくしてくれる上に健康的効果もある、使い勝手の良い優秀な香辛料です。
一般的にはハンバーグなどの肉料理の臭みを取るために使用されることが多いですが、野菜の甘味を引き出すのにもマルなんです。
■ 肉料理には
一般的にひき肉との相性が良いので、ハンバーグに使われるのが代表的ですが、コロッケやメンチカツなどの揚げ物やキーマカレーにも入れることでぐっと大人の味になり、美味しくなります。
ひき肉の他にも、鶏唐揚げやナゲットの下味付けにも効果があります。
■ 野菜料理には
ナツメグは野菜の青臭さをとってくれ、甘味を引き出してくれます。
野菜をたっぷり使ったキッシュや野菜スープ、ポテトサラダなどのマッシュ系のサラダ、グラタンなど主に西洋風の野菜料理には基本的になんでも合います。
また、野菜炒めにも一振りするだけでも、また違った風味が楽しめます。意外にも野菜料理の方がその使い方の幅が広がりそうです♪
■ その他スイーツなどにも
ほんのり甘い香りのするナツメグはスイーツとの相性もとっても良いんです。
クッキーに混ぜて香りをつけたり、プリンにも。コーヒーや紅茶に一振りするとまた違った味わいにもなります。
ナツメグの味って?
ナツメグは独特の風味をもっていて、他に例えるのが少し難しいくらい。
ほんのり柔らかな甘い香りで、ちょっとした苦味もあります。
他の香りを引き出すのに役立ちます。パイ、ケーキ、スープ、ソーセージ、保存料などの甘味がある料理にぴったりです。
あっ、ナツメグがない!そんな時の代用品は?
ナツメグが切れてしまった!いますぐ料理に使いたいのに~。
そんな時にナツメグの代用品として使えるものは
- コショウ
- ワイン
- ターメリック
- オールスパイス
- ニンニク、ショウガ
- パプリカパウダー
- ハーブ類
などなどがあります。個人的には、オールスパイス、パプリカ、ターメリックがお勧め♪
どれも食材の臭みを消してくれる効果のあるものばかりですね。ぜひ、料理に合わせて使い分けてみてください。
使いすぎは禁物!致死量もあります!
嬉しい効果がたくさんのナツメグですが、実は薬にも毒にもなりうるスパイスです。
少量で使うのは全く問題ありませんが、1日に10g以上使用するような大量摂取は控えるようにしましょう。
大量に摂取すると、吐き気や動悸、倦怠感のほか強烈な精神錯乱、いわゆるトリップ状態に陥ることがあるとも報告されています。
レアなケースですが、ナツメグを大量に食べ過ぎて死亡された例も報告されています。
カレーなどに誤って大量に混入してしまった、なんていうことがないように、気を付けてください。
また妊娠中の方は摂取にさらなる注意が必要です。過去にナツメグは堕胎薬に使用されていたような強力なものです。
アロマでの長時間の使用も、妊娠中はできるだけ避けた方が良さそうです。
ナツメグまとめ
海外では眠れない子供に、ナツメグパウダーを少し溶かしたホットミルクを飲ませるというのが一般的なのだそうです。
正しく使えば、いろいろな効能があって使い勝手の良いナツメグ。ぜひ活用してみてくださいね。
関連記事
▶ カルダモン、パウダーなど状態別の使い方9選とレシピ4選!
▶ クミンパウダーの効能は?使い方レシピ9選、栄養素一覧など!
(By ディオニソス)