ホホバオイルとは?人気の美容オイル!その効果効能6選と使い方!
美容オイルとしてもっとも人気が高いオイルの一つに『ホホバオイル』があります。
ホホバオイルは、地球上のオイルの中で唯一、人工心臓の潤滑油としても使用されるほど、人体にとって信頼性の高いオイルだということはご存知でしょうか?
アレルギーや敏感肌の方にも、また赤ちゃんを始めとして全ての肌質の方にもマッチしているとも言われている、とってもオールマイティーなオイルなのです。
今回は、そんなホホバオイルの効果、効能、そして効果的な使い方についてもご紹介していきたいと思います。
ホホバオイルとはどんなオイル?
【1】 ホホバの木とホホバオイル
ホホバオイル(英名:jojoba oil)は、ツゲ科の常緑低木であるホホバの種子や実から抽出される天然オイルのことです。元々は、アメリカ先住民族がホホバオイルを“金の液”と呼び、強い日差しから肌や髪などを守って、傷を治療してくれる薬として、その効果に着目し、様々な目的で使用されてきました。
カリフォルニアやアリゾナ、メキシコなどの砂漠地帯に生息する「ホホバ」は、別名“命の植物”と言われています。暑さに強く、砂漠のような過酷な環境でも水分をしっかりと捕らえ保ちながら生息できる「保水力が非常に優れた植物」です。
ちなみにホホバの実に非常によく似た植物にJujubeがあってよくホホバと間違えられます。jujube はホホバと違って、地中海やアフリカ原産。ホホバとよく似た小さい果実がなりますが、甘い果物でチャイニーズデーツ(Chinese Date)とも呼ばれています。
一方、ホホバはメキシコなどの南米原産、厳しい環境で育つ低樹木です。
【2】 ホホバオイルの成分
ホホバオイルの主成分は、天然油脂成分の“ワックスエステル”で、総重量の50~60%に相当します。ホホバオイルは、自然界でワックスエステルを最も多く含む植物とも言われています。厳密には「植物性ワックス」に分類されるホホバオイルは、常温では液体ですが、10℃以下では個体になるという性質があります。
★ワックスエステルとは?
ワックスエステルとは、人間の肌の表面にある角質層の20~30%ほど含まれる油脂成分。肌を乾燥から防ぎ保湿をする効果が非常に高いことが特徴です。肌のワックスエステルと、ホホバオイルのワックスエステルは、同様の成分からなり、とても肌馴染みしやすく浸透しやすい成分です。
私たちの皮膚は、角質層にワックスエステルが存在するため、その潤いと弾力のある肌を保つことができると言えます。また有害な物質が簡単に体内へ侵入しないように防御してくれる構造も持っています。
【3】 ホホバオイルの性質
サラサラとして軽いテクスチャーで、浸透力に優れています。また、半永久的に腐らないと言われるほど酸化安定性が高く、370℃以上の高温で4日間加熱し続けても品質が変化しないという実験結果もあるほど、強くて安定したオイルです。
★ホホバオイルは、強力な抗酸化物質であるトコフェロールも含まれています。
ホホバオイルは、豊富な栄養素を含有し、構成される分子の構造からもアレルギー肌や敏感肌を始めとした全ての肌質に合う保湿美容液として、最も理想に近いオイルと言われています。(ごく稀(まれ)にですが、アレルギー反応を起こす方も居ますので、懸念される方はその点に注意が必要です。)
★ホホバオイルは医療機関でも広く利用されています!
皮膚科ではやけどの治療やアトピー性皮膚炎の保湿等に、また消毒液から肌を保護する目的のため、他にも、地球上のオイルで唯一、人工心臓の潤滑油として使用されています。
ホホバオイルの種類
ホホバオイルは、2つの種類に分類されます。非精製のゴールデンホホバオイルと高温高圧処理で精製されたクリアホホバオイルの2種類です。
以下に、2種類のホホバオイルの特徴をまとめました。色・香り・特徴など大きく異なる点も多いので、ご購入の検討時には、両者の違いを理解して検討するようにしてください。
種類 |
精製方法 |
色 |
香り |
その他特徴 |
ゴールデン ホホバオイル |
未精製 |
黄色 |
強い |
|
クリア ホホバオイル |
精製 |
無色透明 |
無臭 |
|
ホホバオイルの効果効能6選
(1) 高い保湿効果
砂漠地帯でも自生できるホホバは、年間、20mlの水分でも生息することができると言われているほど、ホホバの木自身に高い保湿能力を持っています。
この能力は、オイルに変わっても同様に発揮され、乾燥が原因となる肌のシワや老化、肌荒れと言った様々な症状に効果が期待されています。
また、皮膚を柔らかくする効果もあるので、肌のターンオーバーを整え、若々しい肌を保ちます。
(2) アンチエイジング効果
ホホバオイルのワックスエステルの特徴には、保湿効果をはじめ、ハリや弾力をもたらす作用があります。これらは、アンチエイジングすべてに関わり、シワや老化を防ぎ、若々しい肌を保つことにもつながります。
ホホバオイルには、他にも強力な抗酸化物質のトコフェロール(ビタミンE)を多く含んでおり、シミやシワを防ぎ、肌の新陳代謝を高めてくれます。また、皮膚を健康な状態に保つ働きのあるビタミンAも豊富なため、さらにアンチエイジングには効果が増すと言われています。
(3) ニキビの改善効果
ホホバオイルには、優れた殺菌効果と反バクテリア効果があります。ミシガン大学の研究では、カンジダ菌やブドウ球菌などを含み一般的に皮膚に悪影響を及ぼすとされる5種類のバクテリアは、ホホバオイルの中ではすべて死滅し、生き残ることができないことが明らかにされています。
また、ホホバオイルの汚れを落とす作用や、含まれているビタミン類の作用によって、皮膚を再生を促す肌のターンオーバーを整え、ニキビや吹き出物も改善に導いてくれます。
(4) 肌の炎症やアトピー性皮膚炎を改善
ホホバオイルには、肌の炎症や痒みを抑える効果があります。例えば、アトピー性皮膚炎のような炎症を起こしやすい皮膚では、バクテリアやアレルギーの原因となる異物を侵入させないようにケアする必要があります。ホホバオイルには皮膚に悪影響を及ぼす5種類のバクテリアをすべて壊す働きが見込まれ、皮膚のバリア機能も回復させる効果が期待されます。
皮脂に含まれるワックスエステルは、体内から水分などを守る保湿機能と外部刺激から肌を守る役目がありますが、同様の成分を持つホホバオイルにも、アトピーの肌に不足したワックスエステルを補い、乾燥や異物から肌を守る効果があります。
他にも、ホホバオイルは、赤ちゃんの肌にも使えるほど低刺激性のオイルのため、赤ちゃんのおむつかぶれや皮膚炎などにも効果的に作用します。
(5) 日焼け防止効果
日差しの強い環境で生育するホホバは、紫外線や乾燥から自らを守る力が非常に強い植物です。その植物から得られるホホバオイルにも耐紫外線効果が期待でき、オイルを皮膚に塗ることで、紫外線から守り日焼けを防止する効果が期待できます。また、炎症効果もあるため、日焼け後の痒みやヒリヒリした痛みなどを抑えてくれます。
(6) ヘアケア効果
ホホバオイルはヘアケアオイルとしても効果を発揮してくれます。皮膚からの浸透力があるため、頭皮マッサージを行うと頭皮を柔らかく保つことができます。また抜け毛や痒みといった頭皮トラブルを回避するだけでなく、柔らかくなった頭皮からは、健康な髪が再生されます。また、髪にオイルを直接つけると紫外線防止や、パサつきを抑えるなどの効果があります。。
ホホバオイル5つの代表的な使い方
【1】 クレンジング剤として
手順は簡単!
- たっぷりの量のホホバオイルを手に取り、優しく肌に馴染ませメイクを浮かせます
- 額からTゾーン、ほほ全体から顎へ向かって、唇、目元の順にオイルを手に取りながら、優しくなじませます
- 柔らかいティッシュやコットンで拭き取るか、もしくは、ぬるま湯ですすぎます
- 最後に洗顔をして完了です。
濃いアイメイクやウォータープルーフのマスカラ等を使用している場合は、先に専用リムーバーで落とします。
オイルを使ったクレンジングは、すすいだ後もオイル特有のベタつきが残る感覚がありますが、ホホバオイルをクレンジング剤に使用した場合には、クレンジング後に水やぬるま湯で”しっかりと”洗い流すことで、サッパリとした肌になります。
【2】 バスオイルとして
- バスタブにお湯を入れ入浴し、身体を温めます
- お湯の中でマッサージしたい部分にホホバオイルを塗り、マッサージします
- 普段通りに体を洗い、洗顔を行います
温かいお湯につかり、血行が良くなったところでオイルのマッサージをします。肌の乾燥や痒みに効果的で、肌を柔らかくしキメを整えます。また、肩こりや筋肉疲労にも効果的です。
【3】 化粧水や乳液と一緒に
入浴して化粧水を塗った後に数滴のホホバオイルを手に伸ばしゆっくりと顔に伸ばしていきます。(もしくは、美容液や乳液に数滴混ぜて使用しても良いです。)
ホホバオイルは、水分とも相性が良く肌によく馴染みます。特に化粧水には馴染み易いため、すぐに浸透します。肌にしっかりと浸透した後は、ベタつくことなくサラサラとした感触になります。
【4】 ニキビケアとして
お風呂上りのタオルドライ後、適量を手に取り、オイルを伸ばします。
ポイントは、お風呂上りに肌がまだ水分をたっぷりと含んだ状態の時にオイルを塗ることです。肌の乾燥や痒みを感じずに長時間潤いを保ちます。こうすることで、ニキビを作りにくい肌へと導きます。
【5】 日焼けケアとして
日焼けの気になる部分にたっぷりとホホバオイルを塗り、やさしくマッサージします。
日焼け後の肌は、肌がほてり、痛みなどが出てきます。これらを早く取り除くためには、肌へ水分を補給する必要があります。ホホバオイルは、水分が必要な肌に充分な水分をとどめ、皮膚を保護します。こうすることで、肌の乾燥やシミ・シワ、吹き出物などのトラブル予防に役立ちます。
ホホバオイルの効果効能、使い方まとめ
ホホバオイルは、美容オイルとし近年特に注目されているオイルの代表格です。
その保湿効果や肌に与える効果は高く、刺激が少なくアレルギー肌や敏感肌の方でも使用でき、大変魅力的なオイルです。
市販ホホバオイルには、ゴールデンホホバオイルとクリアホホバオイルの主に2種類が売られていますが、その違いや特徴をしっかりと認識した上で、購入される方がトラブルを避けるためにも良いでしょう。
また人気のあまり、市場に出回っている“もの”には、偽物や粗悪品なども多く見られるようにもなっているようです。
ぜひ、“本物”を見極める力を養いたいものですね。
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(By ゼウス23世)