オレガノの効能とは?人気ハーブ驚きの栄養素と摂取の注意点!
人気のスペインやイタリア料理に欠かせない!
地中海料理の中で欠かせないのが、香辛料・スパイスですよね!香辛料の中でもスパイシーな香りが豊かで人気があるのが「オレガノ」ではないでしょうか。
あまり知られてないけど、「オレガノ」って単なる香り付けだけじゃなくって、カラダの効能の面でもとても優秀なんです。その秘密は、何といってもオレガノが持つ豊富な栄養素!ギリシャ時代から、もう1000年以上も医薬品としても使われているんです。
今回は、そんなオレガノの持つ栄養素の完全詳細版と、それらによる優れた効能をご紹介していきます。
この記事の目次
オレガノとは
「オレガノ」は、ミントファミリーの1種のハーブです。正式名称 “Origanum Vulgare”、シソ科(シソ科)ハナハッカ属の低木です。
ヨーロッパからアジア東部にかけて分布している多年草で、地中海沿岸のギリシャ、イタリアでは古くから調理だけでなく薬用として使用されてきたハーブです。
オレガノは、高さが80センチ以上にも成長し、夏から秋にかけて白、赤紫色の可憐な花を咲かせます。2,3センチメートルほどの緑の葉っぱが香り豊かなハーブです。
肉の匂いを消す目的や、トマトベースソースの味を引き立てるスパイスとして、スペイン、イタリア、ギリシャなど地中海料理では欠かせないアイテムとなっています。
オレガノの健康効果や効能は?
オレガノが持つ代表的な効能は以下になります。
- 殺菌作用
- 抗酸化作用
- 消化促進
- 発汗作用
- 疲労回復、強壮作用
- ヒーリング効果
などなど。
その中でも、医薬品としても「オレガノ」が使われている理由は、その「殺菌作用」と「抗酸化力」の高さです。これらの作用は、こんな小さなハーブに含まれている驚きの栄養素群によるものです。
オレガノに含まれる栄養素詳細
100グラムあたりの栄養価(3.53オンス) |
||
エネルギー |
265 Kcal |
|
水分 |
7.2g |
|
灰分 |
69g |
|
炭水化物 |
69g |
|
|
(糖分) |
4.1g |
食物繊維 |
43g |
|
タンパク質 |
9g |
|
脂質 |
4.1g |
|
不飽和
|
オメガ3脂肪酸 |
621㎎ |
オメガ6脂肪酸 |
748㎎ |
|
一価不飽和脂肪酸 |
0.7g |
|
飽和脂肪酸 |
1.6g |
|
ビ タ ミ ン
|
ビタミンA |
1,701 IU |
ビタミンC |
2.3㎎ |
|
ビタミンE |
18㎎ |
|
ビタミンK |
622μg |
|
ビタミンB1(チアミン) |
177㎎ |
|
ビタミンB2(リボフラビン) |
528㎎ |
|
ビタミンB3(ナイアシン) |
4.6㎎ |
|
ビタミンB6 |
1㎎ |
|
葉酸 |
237㎍ |
|
パンテトン酸 |
564㎍ |
|
コリン |
32.3g |
|
ベタイン |
9.8㎎ |
|
ミ ネ ラ ル
|
カルシウム |
1.6g |
鉄分 |
37㎎ |
|
マグネシウム |
270㎎ |
|
リン |
148㎎ |
|
カリウム |
1.3㎎ |
|
マンガン |
5㎎ |
|
ナトリウム |
25㎎ |
|
亜鉛 |
0.44㎎ |
|
銅 |
633㎍ |
|
セレン |
4.5㎍ |
小さなハーブの中に、こんなにもの栄養素が詰まっているんですね!
オレガノの2大効能はどこから?
なぜ、オレガノには、(1)抗菌性や(2)抗酸化作用が大きいのでしょうか?
【1】オレガノの抗菌効果の秘密
多くの研究で、オレガノに含まれる成分「チモール」と「カルバクロール」に抗菌作用があることがわかっています。
ジョージタウン大学では、オレガノから抽出したエッセンシャルオイルの成分「チモール」と「カルバクロール」を使って、バクテリアや真菌類の成長を食い止める研究が行われています。
また、同研究では「ペニシリン」、「ストレプトマイシン」などの一般で処方される抗生物質剤と同じように病原菌を死滅させる力がこの「チモール」と「カルバクロール」にはあったことも発表しています。
効能や医学研究について参考記事↓
http://www.medicalnewstoday.com/articles/266259.php
http://www.livestrong.com/article/408956-the-health-benefits-of-oregano/
【2】オレガノの抗酸化力はどこから来るの?
オレガノには「ビタミンC」と「ビタミンE」の含有率が飛びぬけています。これによってオレガノには、アンチエイジング、細胞の老化を遅らせる効果が大きいと言われているのです。
オレガノはわずか20gの摂取だけで、抗酸化物質のビタミンCが10mg、ビタミンEを3.6mgも摂ることができます。他の果物野菜などと比べても、これらの抗酸化物質を含んでいる率が高いのが、オレガノの特長です。
栄養学会誌に発表された報告書によると、オレガノには100gあたり75mmol という高い濃度で抗酸化性をもっていることが明らかになりました。
効能や医学研究について参考記事↓
http://www.medicalnewstoday.com/articles/266259.php
【3】他にもビタミン、ミネラルの栄養素が豊富
この他にも、オレガノの20グラムは、カリウムを333.8 mg、亜鉛を0.88ミリグラム、鉄8.8ミリグラム、タンパク質2.2グラム、カルシウムを315.2 mg、マグネシウムを0.92ミリグラムも含んでいます。
また、ビタミンB3が1.24ミリグラム、B6の0.24ミリグラムと、オレガノにはわずか20gのハーブだとは思えないほどの栄養素が詰まっているのです。
余談ですが、オレガノが持つ大きな特長の強いスパイシーな香りは、「チモール」、「ピネン」、「リモネン」、「カルバクロール」、「オシメン」、および「カリオフィレン」といった化合物によるものです。
オレガノを摂取する時に注意すること
米国の連邦医薬品局(FDA)によってオレガノは広い用途に使用して安全と認識されています。しかし、オルガノの使用量については、まだ臨床によるデータが少ないため不明だと指摘が Drugs.com に出ていました。
とても香りの強いハーブなので、一度に大量に使うことはあまり考えられませんが、摂取量については極端な摂取は避けるべきかもわかりませんね。
また刺激性も強いので、胃腸の不調につながる可能性もあります。ですので過敏性胃腸症の方も摂取する時には注意が必要です。また、バジル、ラベンダー、ミントなどシソ科ハーブ植物に対してアレルギーを持つ人は摂取するのは控えるようにしましょう。
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オレガノまとめ
オレガノは香辛料・ハーブの中でもとくに栄養素の高いスーパー食材の一つです。上手くその特性を理解し、日常の調理に使用することで、このハーブが持つ健康効果や効能をカラダに取り込んでいきましょう。
パレオダイエットや、地中海式式ダイエットも人気となっていますので、ますますこの強いスパイシーな香りのオレガノを使った料理もますます人気になるのでしょうね。
(By ディオニソス)