「コリアンダー」との違いは?「パクチー」が持つ驚きの健康効能5選!
この記事の目次
アジアブームが火付け役?女性の間で大人気のパクチー!
アジア料理などに良く使われる「パクチー」は、デトックスをはじめ体に嬉しい効果がたくさんあります。とても好き嫌いが分かれる食べ物で、特に匂いのキツイ香草が嫌いな人の代表格が“パクチー”なんていう日本男性も多いもの。
けどそんなパクチーは、世界で見ると、なんと20億人に愛されている大人気の食材なんです。ヒ素や水銀など、重金属の排出効果もあるそう。健康効果がとても大きい食べ物。そんなパクチーに今回はフォーカスを当ててみました。
パクチーとは?
繊細なレースの葉っぱと刺激臭を持つ芳香ハーブが「パクチー」です。セロリ、パセリ、クミン、ニンジンと同じ植物ファミリー(セリ科)に属します。この小さなハーブは、アジアが原産かと思われがちですが、原産は実は地中海沿岸やトルコ領域周辺が起源となります。
タイでは「パクチー」、ベトナムでは「ザウムイ」、中南米では「シラントロ」、中国では「香菜」と呼ばれています。トムヤムクン、生春巻き、サルサ、中華炒めなどさまざまな料理に使われる万能食材です。
パクチーは体内の毒素を身体から排出したり腸の働きを活性化してカラダの新陳代謝を高めたりする効果があることで注目されています。利尿作用も高いので、むくみにお悩みの方にもおススメなんです。
「パクチー」と「コリアンダー」の違いはナニ?
パクチーと同じような小さな香草の中に、「コリアンダー」っていう名前もよく聞くと思います。
コリアンダーって何? パクチーとは何が違うの?
外見はまったく同じみたいなのに・・と不思議に思っていた方もいるかもわかりませんね。かくいう私がそうでした(汗)。
実は、同じものです。
“パクチー”を英訳辞書で調べると、“フレッシュコリアンダー”と出てきます。なるほど、パクチーはタイ語で英語ではコリアンダーなんだな!
って一安心していたらまだ謎がありました。英語ではすべて「コリアンダー」と言うのかと思うと、実は違ったんです。実は、
・イギリスでは、葉っぱ、茎の部分が「コリアンダー」、種子を「コリアンダーシード」
・アメリカでは、葉っぱ、茎の部分を「シアントロ」、種子の部分を「コリアンダー」って呼ぶんですね
何と、イギリス人に「シアントロ」と言っても通じないのだそうです(笑)
パクチーが持つ栄養成分
この一見地味で可愛いハーブにはこんな栄養成分が含まれています。(RDA比|1日の必要摂取量に対するパーセンテージ/パクチー100グラム中の含有量あたり)
- 葉酸 (RDAの15%)
- ビタミンB-6(ピリドキシン)(RDA比11%)
- ビタミンC (RDA比45%)
- ビタミンA (RDA比225%)
- ビタミンK (RDA比258%)
- 鉄分 (RDA比22%)
- マンガン (RDA比18%)
特長・カロリーなどは?
パクチー(コリアンダー)ハーブはカロリーがとても低く、コレステロールはゼロ。その深い緑色の葉には、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減らす効果のある抗酸化物質をほどよく含有、加えてエッセンシャルオイル、ビタミン、食物繊維を持っています。
パクチーの驚きの健康効果 5選
【1】デトックス効果
玉ねぎにも高いデトックス効果があるのは有名ですが、パクチーも玉ねぎと同じように体内に溜まった有害金属(水銀、砒素、鉛、カドミウムなど)を体外に排出してくれる働きを持っています。その働きは「キレート作用」と呼ばれています。「キレート」とはギリシャ語で「カニのハサミ」を意味していて、カニのハサミのように有害金属をしっかり捕獲して体外へ 排出するっていうことを表しています。
近年の研究によって、パクチーには野菜・香草類の中でダントツのデトックスパワーが秘められていることがわかりました。
近代化により環境汚染が進んだ現代では、普通に生活しているだけで、飲料水や化学肥料、排気ガスなどから水銀や鉛などの重金属が体に入って蓄積されてしまいます。それらの重金属は体内の酵素に取り付き、酵素の働きを阻害してしまいます。それに対抗しようと、体内では活性酸素が盛んに働き、その結果血管や細胞が傷つき老化が早まるという悪循環が起こってしまいます。
【2】心臓血管の健康維持と抗炎症作用
パクチーは抗酸化物質とエッセンシャルオイル(精油)、ビタミン、食物繊維を持っています。それによりパクチーには、LDL(善玉)コレステロールを下げ、HDL(善玉)コレステロールレベルを上げてくれる働きをしますので、アテローム性動脈硬化症や心臓病で苦しむ人々の助けとなります。
また、関節炎などの炎症を抑えるなど、抗炎症効果も有しています。結膜炎を防ぐこともできます。
【3】抗酸化作用
このハーブに含まれている植物化学物質の「ケルセチン」や「フェノールフラボノイド」の抗酸化剤は、加齢とともに発生する老化プロセスを遅らせると同時に、慢性疾患の予防、フリーラジカルによって引き起こされるカラダの酸化ストレスから保護してくれます。
【4】抗細菌性、抗真菌性
パクチーは、「ドデセナール」と呼ばれる抗細菌化合物が含まれていて、これによりサルモネラ細菌を殺菌、中毒症状から救ってくれます。このドデセナールは、また口腔の健康を改善するのにも役立ちます。
【5】自然由来の消臭剤として
パクチー(コリアンダー)はカラダの内側から解毒ができる「クロロフィル」をとても多く含んでいますので、パクチーは自然由来の消臭剤としても機能するんだとか・・
クロロフィルが肝臓や腎臓、消化器官からの毒素を洗い流してくれることによって、脇の下や足に溜まりやすかった臭いの元となる細菌を除去してくれるのです。
などなど、とはいっても、これらはパクチーの持つ健康効果のほんの一部分。食事に彩と香りを添えてくれるだけでなく、パクチーには驚きの健康効果がまだまだ秘められているんです。
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パクチーまとめ
パクチーを愛してやまない人のことを、「パクチニスト」と呼ぶ人も居るんだとか?それくらい特に女性の間では大人気のスーパーハーブなんですね!ご紹介したように、驚きの健康効果がとても高いパクチーですが、買おうと思うとスーパーでも意外といいお値段がしたりします。
そんなあなたには、パクチーの自家栽培など如何ですか?
パクチーは育てるのにも場所も必要なく、プランターなどでベランダ菜園なども人気ですので、今度トライしてみて下さい♪
(by ディオニソス)