自己免疫力低下の原因は何?もっとも注意したい7つのこと
自己免疫力は年齢とともに低下します。
けど、これは自然なことだからとあきらめてはいませんか?
私たちのカラダは私たちがこの1年間に食べてきたもので出来ていると言われています。つまり、今のあなたのカラダの免疫力が上がるも低下するも、この1年の間に食べた食べ物による結果なのかもわかりません。
亜麻仁油や、ココナッツオイルなど健康油で「体質改善」をする方法がよく知られてきました。同時に、オメガ3系脂肪酸や飽和脂肪酸など良質な油を増やして、病気になりにくいカラダをつくる、カラダの免疫力の低下を防いで自己免疫力を向上させること、といった話も多く聞かれるようになりました。
そう、これらの良質な油を摂ることによって、体質改善は図れるのです。そして自己免疫力を高めることもできるのです!
けど、その前に、免疫力の強化に向けては、日常の悪い習慣も見直さなければなりません。カラダの免疫力が低下してしまう原因もよく知って、これらの原因を減らしていくことも大切になります!
まずは自己免疫力が低下してしまう原因を見ていきましょう!
この記事の目次
あなたの免疫力が低下する7つの原因とは
その1 必須脂肪酸の問題
必須脂肪酸の中でもオメガ3脂肪酸の不足は、多くの問題とされています。普段の食事や外食ではオメガ6を過剰に取りすぎていて、オメガ3とのバランスが大きく狂ってきています。また、トランス脂肪酸など工業的に作られた「狂った脂肪」を私たちの多くは知らずに摂取させられてきています。
これらの必須脂肪酸の不足、バランスの欠如、狂った脂肪、といった問題があなたの免疫力を低下させる大きな原因になっています。
特に必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6脂肪酸は、それぞれが違う方向の働きをしますが、そのバランスが保たれてこそ、それぞれがよい効果を発揮してくれます。
このオメガ3が足りず、オメガ6が極端に増えるといったこの「オメガバランスの欠如」が、カラダの細胞の炎症を産み、私たちのたいせつな自己免疫力が低下する大きな原因と問題視されています。
その2 ビタミン、ミネラル摂取の低下
ビタミンB類やミネラル類の摂取量が減っている問題は、先進国の間ではとても深刻化してきています。精白した穀類や砂糖からでんぷん質を摂りすぎているのも問題の一つです。
精白した穀物ではビタミンB6はほぼ失っているし、加えてビタミンB6は、B1/B2/B3のように、ビタミン強化剤ではとりにくいので厄介です。
また、ビタミンB群の不足は、必須脂肪酸×プロスタグランディンのメカニズムが働かないようにしてしまいます。
食物中から摂られた必須脂肪酸は、ビタミンB類の働きによって、生理的に役に立つ「ホルモン様物質」や「脂肪酸」が生成されているのですが、ビタミンB類の不足は、その機能が弱まり、生成力が低下してしまいます。
同じように、微量ミネラル類の不足も、穀類の精白の段階で起こっています。せっかく胚芽の中に多くのミネラル分が含まれているのに、わざわざ、精白の工程でぜんぶ取り除かれてしまっています。
微量ミネラル類は、必須脂肪酸の代謝にも大いに役立っています。マグネシウム、亜鉛、銅、セレ二ウム、コバルトなどがこの代謝にはとっても必要とされています。
その3 抗酸化物質の欠乏
ベータカロチン、ビタミンCやビタミンE、セレ二ウム、それにアミノ酸のメチオニン、システィンといった成分はカラダの酸化を防ぐ大切な「抗酸化物質」です。
抗酸化物質が少ないと、必須脂肪酸の破壊につながり、あなたのカラダの免疫力が大きく低下する原因となってしまいます。
生理活性をもつ大切な脂肪酸の生成ができない、脂肪酸自体も弱まり酸化されてしまう、結果、有害な副産物が産み出されるなど、カラダにとって良い事は一つもありません。
その4 繊維質の不足
必須脂肪酸と食物繊維は、脂肪やコレステロールをコントロールする上で、共同で働いてくれています。食物繊維が不足すると、消化器系の中で必須脂肪酸が破壊されてしまうので、食べ物から脂肪酸をせっせと摂っても、結果的に必須脂肪酸の不足が起きてしまいます。
繊維質が十分に摂れてない人は、その理由から血中コレステロールの上昇を抑えるために、さらに余分に必須脂肪酸を補ってやることが必要となります。直接的ではありませんが、繊維質の不足問題もあなたの自己免疫力を低下させる原因へとつながります。
その5 運動不足
適度な有酸素運動をすることが、脂肪酸の代謝やカラダの免疫機能の働き、心臓病の予防などに効果的であることは周知の事実です。
また運動することはストレス解消といった精神面、心理面での効果も大きいものです。
私たちのカラダは複雑に出来ていて、免疫力が低下する原因には、こうしたメンタル面の問題も絡んでいます。適度な有酸素運動を少しづつでも行っていくように心掛けたいものです。
その6 ストレスが多い
現代に生きる私たちにとって、ストレスをなくすことはきわめて難しい問題かもわかりません。
ですが、ストレスは私たちのカラダに影響して、ステロイドの分泌系を刺激します。このステロイドの分泌系は、必須脂肪酸、およびコレステロールの代謝にも影響を与えてしまいます。
米国の治療実験では、患者にオメガ3脂肪酸の多い亜麻仁油や、繊維質、ビタミンを一緒に与えたら、心が非常に落ち着き、精神的な強さも出てきたとのデータも発表されています。
ストレスも私たちのカラダの自己免疫力が低下する大きな原因の一つですので、このことを知っておきましょう。先の亜麻仁油、繊維質などでストレスを軽減する実験などがどんどんと進化していってもらえれば嬉しいのですが。。
その7 反栄養素
次のような要素は必須脂肪酸の十分な働きを妨げるものになります。結果、カラダの自己免疫力が低下する原因へとつながってしまいます。これらの反栄養素を少なくするようにしましょう。
- 食事中の過剰な飽和脂肪酸
- 食事中に含まれている“狂った脂肪”トランス脂肪酸
- 精白した穀類や白砂糖を多く摂ること
- カフェイン、アルコール、たばこなどの嗜好品
- レクレーションドラッグ
- 医者の薬を安易につかうこと
- 環境汚染
- 栄養素の必要量を増やすような現代ストレス
おまけ、その8 遺伝的要素
最後にやっぱり遺伝的な要素も加わります。
一人ひとり、緊張しやすいとか、落ち着きが無い、興奮した行動が目立つなどと、性格面の違いがあります。顔つきだって百人百様です。
これらは、遺伝的要素です。
それと同じように、私たちのカラダの中で必要とされるビタミンB類、ミネラル、抗酸化物質、必須脂肪酸などの量の違いは、祖先から引き継いだ遺伝的要素が含まれています。
構造は同じであっても、必要とする量が違ってきます。
例えば、ステロイドや、ホルモンをすぐに分泌しやすいために、そのためのホルモンを人より多く摂取する必要があるなど、カラダの自己免疫力を保つために、必要な摂取量も個人によって変わってきます。
自己免疫力が低下する原因を直接受けやすい、原因を受けにくいといった体質も、遺伝的要素で決まってくることもありますが、これは本人ではいかんともしがたい問題かもわかりません。
ですが、個々人に若干の違いはあると言えども、カラダの免疫力を高めてくれる食材も研究されていますので、積極的に摂るようにして、体質改善につなげていきましょう!
参考記事
▶ 免疫力を高める食材・食べ物15選とは
免疫力が低下する原因まとめ
以上の7つの原因+1つの合計8つ、カラダの自己免疫力が低下する原因を紹介しました。すべてが自分で改善できる問題ではなかったかもわかりませんが、その多くは、注意すれば改善できそうなものも多かったのではないでしょうか?
おわかりかもわかりませんが、カラダの自己免疫力が低下する原因には、脂肪酸が大きく関わってきています。良質な脂肪酸をとっていくことが、カラダの自己免疫力を高めてくれるもっとも近道になる可能性が高いのです!
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(By ゼウス23世)